カメノテ(タカノツメ)は磯にへばりつく珍味。
濃厚な磯の香りと旨みたっぷりの出汁はみそ汁に最適。
昔は子供の頃に磯遊びでよく食べた懐かしい味わいを、今こそ再発見!
🦀リード文
岩場にびっしり張り付いている、少し不思議な形の生き物「カメノテ(亀の手)」。
南紀の海では「タカノツメ」とも呼ばれ、地元の人々に親しまれてきました。
一見グロテスクに見えますが、食べるとびっくりするほど上品で、
まるで「海の香りをそのまま閉じ込めたような味」。
特に、みそ汁にすると濃厚な出汁が広がり、磯の恵みを感じられます。
🪸1. カメノテ(タカノツメ)とは?
カメノテは甲殻類の一種で、実はエビやカニの仲間です。
岩礁地帯やテトラポッドの隙間など、波がよく当たる場所に群生します。
和歌山では「タカノツメ」とも呼ばれ、その姿が鷹の爪のように見えることが名前の由来。
表面の硬い殻を割ると、内側からプリッとした身が出てきます。
この中身が、驚くほど旨いのです。
🌊2. 味の特徴:「海そのものの香り」
カメノテをゆでた瞬間に立ちのぼる磯の香り──。
まるで潮風を吸い込んでいるような濃厚な香りが特徴です。
味は、エビとカニの中間のような風味。
噛むほどにうまみが広がり、塩味も天然のまま。
特に出汁は格別で、一杯の味噌汁が磯の香りで満たされるほど。
この出汁を知ると、他の海産物では物足りなく感じるほどです。
🍲3. みそ汁に最適!出汁が濃厚な理由
カメノテのみそ汁は、南紀では昔から家庭の味。
作り方はシンプルで、洗ってから軽く塩ゆでし、そのまま味噌汁に入れるだけ。
出汁が濃厚になる理由は、カメノテの中に含まれる「エキス」と「海水成分」。
これが加熱されることで、天然のアミノ酸(グルタミン酸・タウリンなど)が溶け出します。
結果、化学調味料不要の極上スープが完成します。
🐚4. 食べ方のコツ
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熱湯で軽くゆでて殻を柔らかくする
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爪のような部分をねじって取り、中身を引き抜く
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ポン酢・塩・レモンなどでシンプルに味わう
身は小さいですが、味が濃いので少量でも満足できます。
また、残った殻を再度煮出すと、最高の出汁素材になります。
🪵5. 子供のころの懐かしい味
筆者も子供の頃、磯遊びのついでにカメノテを採ってよく食べました。
小さなバケツに集めて、家で茹でると台所いっぱいに広がる磯の香り。
その香りを嗅ぐと、今でも夏の海を思い出します。
「カメノテのみそ汁」は、まさに南紀の原風景の味。
🧂6. 栄養価も高く、天然のミネラル補給食
カメノテは小さいながらも栄養満点。
・タンパク質が豊富
・カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルも含有
・低脂肪でヘルシー
磯の恵みそのままの栄養が詰まっており、
疲れた体にやさしい「海のサプリメント」と言ってもいい存在です。
🌅7. 現在では希少な高級珍味
近年では採取できる場所が限られ、乱獲防止のために採取禁止エリアも増えています。
市場に出回ることは少なく、旅先の磯料理屋などで見かけたらぜひ食べてみる価値あり。
一口で「磯の記憶」が蘇るでしょう。
🧭まとめ
カメノテ(タカノツメ)は、見た目こそ奇妙ですが、
食べれば海の香りが口いっぱいに広がる磯の宝石。
・出汁の旨みは最高
・みそ汁で真価を発揮
・子供の頃の海の記憶が蘇る味
南紀の海を感じたいなら、ぜひ一度「カメノテのみそ汁」を味わってみてください。


