10杯のアオリイカ群れがあるとして。そこに一番大きな個体が混じる確率は何%か。

堤防や地磯で群れの回遊が見えたとき。

「この10杯の中にデカいの混じってるかな」。

釣り人なら誰もが思う疑問です。

答えはシンプルな確率式で概算できます。

式は 1 − (1 − p)^{10}

ここで p は「1杯が“十分に大きい”個体である確率」です。

季節とエリアで p は変わります。

南紀基準の体感レンジを置き、実釣に使える数字に落とし込みます。


目次。

・確率の基本式「1−(1−p)^{10}」の意味。

・季節別の p の目安。

・すぐ使える早見表。

・現場で p を上げる観察ポイント。

・注意点と実戦アドバイス。


確率の基本式「1−(1−p)^{10}」の意味。

「10回の独立試行で少なくとも1回成功する確率」を表します。

ここでの“成功”は「大型が1杯混じること」。

p は1杯が大型である確率。

10杯の群れなら 1 − (1 − p)^{10} で求まります。

独立は厳密ではありませんが現場の意思決定には十分実用的です。


季節別の p の目安(南紀体感レンジ)。

秋の新子期(9〜11月)。大型少なめ。p=0.02〜0.08

冬〜早春の成長混在期(12〜3月)。混じり始め。p=0.10〜0.20

春の親イカ期(4〜6月)。良型比率が高い。p=0.20〜0.40

・エリアの個体群や年の当たり外れで上下します。

・“大型”の閾値は地域の感覚で設定してください(例:胴長25cm以上など)。


すぐ使える早見表(10杯の群れ)。

・p=0.02 → 18%(1−0.98^{10})。
・p=0.05 → 40%(1−0.95^{10})。
・p=0.10 → 65%(1−0.90^{10})。
・p=0.20 → 89%(1−0.80^{10})。
・p=0.30 → 97%(1−0.70^{10})。
・p=0.40 → 99%(1−0.60^{10})。

結論。
春の親イカ水準(p≒0.2〜0.4)なら「10杯に1杯以上の大型」は 9〜99% で高確率。
秋新子水準(p≒0.02〜0.08)では 2〜5割 程度にとどまる見立てです。


現場で p を上げる観察ポイント。

ベイト密度。 小アジやキビナゴが濃い場所は大型が差しやすい。

地形と潮位。 かけ上がりの上を通すとサイズ選別が効きやすい。

時間帯。 薄明薄暮は大型の差し込みが増える。

水温の安定。 短期で上下が少ない日ほど良型比率が上がる。

プレッシャー。 ハイプレッシャー日は群れの平均サイズが下がりがち。

エギサイズとレンジ。 3.5号シャローや深場のボトム攻めで選別が効く。


注意点と実戦アドバイス。

・このモデルは独立同分布を仮定した概算です。

・同群れ内はサイズが相関することがあり厳密には前提を満たしません。

・ただし「群れに大型が混じるかどうかの意思決定」には有用です。

大型狙いを明確にするなら。回遊待ちの回数を増やし、1チャンスに全集中。

数釣り優先なら。p が低い秋はテンポ重視で回収サイクルを上げる。

持ち帰り品質。掛けたら活締め+海水氷で味を最大化する。


まとめ。

・10杯群れに大型が混じる確率= 1 − (1 − p)^{10}

・秋新子は 2〜5割。冬〜早春は 6〜9割。春の親イカは 9〜99%

・ベイト。地形。時間。水温安定。で p を押し上げられる

・狙いを決めて戦略とタックルを最適化するだけで釣果の質は変わる。

Q1。10杯ではなく5杯や20杯ならどう計算するのか。
A。式は 1 − (1 − p)^n に置き換えるだけです。n が群れの杯数です。

Q2。大型の閾値はどう決めるのか。
A。地域の平均サイズとターゲット調理法で決めます。南紀なら胴長25cm超を一つの目安にできます。

Q3。群れ内にサイズが寄ると式は使えないのか。
A。厳密な確率は変わりますが意思決定の目安としては有効です。観察で p を逐次更新すると精度が上がります。

アオリイカ、10杯群れに大型が混じる確率= 1 − (1 − p)^{10} 。
・秋新子は 2〜5割。冬〜早春は 6〜9割。春の親イカは 9〜99%。釣太郎

タイトルとURLをコピーしました