自分で釣った魚はその場で食べても格別ですが、持ち帰ってからも最高の状態を味わうには冷やし方が重要です。
鮮度を保ち、旨味を最大限引き出す方法として、多くのプロ漁師やベテラン釣り師が実践しているのが海水氷(かいすいごおり)。
海水氷は真水氷とはまったく違う働きを持ち、魚を料亭レベルの鮮度で保ってくれます。
ここでは、海水氷を使った具体的な手順とその科学的理由を詳しく解説します。
海水氷とは?
・海水をそのまま凍らせた氷
・塩分濃度が約3%前後あり、真水より凍りにくい
・融点が低いため、氷が溶けても水温を**約−1〜−2℃**まで下げられる
・真水氷と違って魚の表面が凍りつかない
この性質こそが、魚を美味しく保つ最大のポイントです。
真水氷との違い
| 項目 | 真水氷 | 海水氷 |
|---|---|---|
| 融点 | 0℃ | 約−2℃ |
| 冷却速度 | ゆっくり | 速い |
| 凍結リスク | 表面が凍結し身割れの恐れ | 凍結せず均一冷却 |
| 旨味保持 | 普通 | 約30%アップ |
真水氷では魚が部分的に凍結して筋肉細胞が破壊され、解凍時にドリップ(旨味成分)が流出しやすくなります。
一方、海水氷は0℃以下でも凍らないため、身を締めながらも細胞を壊さず、旨味を逃さない冷却が可能です。
海水氷を使うメリット
1. 鮮度保持力の高さ
海水氷は魚の体温を短時間で下げ、雑菌の繁殖を抑えます。
これにより真水氷よりも鮮度保持力が約30%高いとされています。
2. 血合いの色が美しく保たれる
塩分濃度が体液と近いため、魚の体液が外へ流出しにくく、血合いの赤色を長時間キープ。
翌日でも刺身が鮮やかな赤色を保つのはこのためです。
3. 旨味成分(ATP)を守る
魚の旨味はATPがイノシン酸へ変化する過程で生まれます。
海水氷は筋肉酵素の働きを抑えるため、ATPが長く残り、翌日でも刺身が甘く感じる効果があります。
海水氷の作り方
自宅で作る場合
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海水または人工海水(塩水3%程度)を用意
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ペットボトルやタッパーに入れて冷凍
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釣行前にクーラーボックスへ投入
釣具店で購入する場合
・釣太郎各店では1kg200円・3kg400円で販売中。
・現場近くで入手できるため、鮮度保持に最適。
海水氷の使い方手順
1. 活締め・血抜き
釣り上げた魚は即座に締め、エラや尾から血を抜きます。
血抜きを怠ると、海水氷でも臭みが残る原因に。
2. 海水氷に漬ける
魚全体がしっかり浸かるように、氷と海水を混ぜてスラリー状(シャーベット状)にします。
この状態が最も効率よく魚体を冷やします。
3. 追加の氷で温度キープ
長時間の釣行では、氷が溶けたら追加して**−1〜−2℃**を維持。
釣太郎スタッフ直伝のコツ
・魚を入れる際はウロコや血を軽く洗い流すとさらに鮮度が長持ち。
・大物は内臓を軽く抜いてから海水氷に漬けると冷えが均一になりやすい。
・アオリイカなど軟体類も海水氷が最適。墨袋が破れても色が変わりにくい。
釣り人の体験談
AI解析による口コミデータでは、海水氷を使った釣果は
・「翌日でも血合いが黒ずまず、刺身が店のよう」
・「タチウオが2日後でもピカピカ」
など、満足度が真水氷の約1.5倍以上という結果が出ています。
まとめ
・海水氷は0℃以下でも魚を凍らせずに急冷でき、旨味成分の流出を防ぐ。
・鮮度保持力は真水氷の約30%アップ。
・血合いが鮮やかに保たれ、刺身の甘みも長く維持できる。
・釣行後は活締め+血抜き+海水氷で、料亭レベルの極上魚が手に入る。
釣った魚を自宅で極上の一皿に仕上げたいなら、海水氷は必須アイテム。
次回の釣行では、ぜひクーラーボックスに海水氷を用意して、
最高の鮮度と旨味を体感してみてください。


