日本近海に生息する魚の数と流通の実態 どれくらいの魚が存在し どれほど食卓に届いているのか

四方を海に囲まれた日本は、世界有数の漁業国として知られています。
しかし「日本近海にはいったい何種類の魚が生息しているのか」
「そのうちどれほどが市場に流通し 食用として利用されているのか」
意外と知られていないデータを、最新の研究や統計をもとに解説します。


日本近海に生息する魚の種類数

・日本周辺の海域(太平洋・日本海・東シナ海・オホーツク海)には
約4,000~4,500種の魚類が確認されています。

・この数字は世界の魚類約35,000種の1割強に相当し
地球規模でも極めて多様性が高いエリアです。

・黒潮・親潮・対馬暖流など複数の海流が交わることで
暖水系から寒水系まで多様な魚種が共存。
熱帯性のカラフルな小型魚から、寒冷域のタラ類まで幅広く生息しています。


市場に流通する魚の数

・実際に商業流通している魚はおよそ200~300種前後
これは全体の5~7%程度にあたります。

・スーパーで日常的に見かけるのは
サバ・アジ・イワシ・サンマ・タイ・ブリ・カツオ・マグロなど
せいぜい50種類程度です。

・残りの数千種は、漁獲量が少ない・味が安定しない・流通コストが高いなどの理由から
市場にはほとんど出回りません。


食用可能な魚はどれくらい?

・人間が理論的に食べられる魚は、毒を持つ一部を除けば8~9割以上
ただし「食べられる」と「美味しく流通できる」は別問題です。

・例えばフグ類は種類によって猛毒を持つものがあり、専門調理が必須。
また深海魚の一部は強烈な脂や独特の臭いで商品化が難しいものもあります。

・一方で、地方でのみ食される「未利用魚」も多く
調理法次第で十分美味しく食べられる魚が数百種以上存在します。


なぜ多くの魚が流通しないのか

漁獲量の不安定
個体数が少ない魚は市場価格が安定せず、商業ベースで扱いにくい。

鮮度保持の難しさ
体が小さい魚や深海魚は傷みが早く、遠隔地への輸送が困難。

知名度不足
一般消費者に名前が知られていない魚は需要が低く、販売コストに見合わない。

このため、多様な魚種が存在しても実際に食卓に上るのはごく一部に限られます。


近年注目される「未利用魚」の可能性

・資源保護の観点から、近年は未利用魚の活用が全国的に進行中。
地元漁港の直売所やレストランでは、ハダカイワシ・シイラ・エソ・アイゴなど
これまで市場に乗らなかった魚を積極的に販売する動きが見られます。

・鮮度保持技術(海水氷・活締め・急速冷凍)の進化により
これまで扱いにくかった魚が流通可能になりつつあります。


まとめ

・日本近海には約4,000~4,500種の魚が生息

・市場に流通するのは200~300種前後(約5~7%)

・食用可能な魚は理論上8~9割以上

・漁獲量・鮮度・知名度の壁が多くの魚の流通を阻んでいる

豊かな海を持つ日本では、まだ見ぬ「旨い魚」が数千種も眠っています。

これからの食文化は、未利用魚の活用が大きなカギとなるでしょう。

日本近海には約4,000~4,500種の魚が生息
・市場に流通するのは200~300種前後(約5~7%)・食用可能な魚は理論上8~9割以上・漁獲量・鮮度・知名度の壁が多くの魚の流通を阻んでいる。釣太郎

 

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