魚の骨が折れた場合、哺乳類(人間など)と異なり「治る場合」と「治らない場合」があります。
以下に詳しく解説します。
・骨折しても生き続ける魚は多い
魚は骨が折れても、そのまま生きて泳ぎ続けることが可能です。
理由は次の通りです。
・体重を支える必要がない
水中では浮力が働くため、骨が体重を支える役割は陸上動物ほど大きくありません。
骨折しても動けなくなるリスクが比較的少ないのです。
・骨が硬化し再生する能力
魚の骨は「軟骨性」や「多孔質」で、人間より再生能力が高い種類もあります。
ヒレの付け根や背骨の小さなヒビであれば、数週間〜数か月で硬化し、元の形に近い状態まで修復する例が報告されています。
・骨折部位による違い
骨の部位によっては生命に大きな影響を及ぼします。
・背骨(脊椎)
脊椎が折れると神経がダメージを受け、泳ぎが不自由になったり、内臓の機能が低下することがあります。
重度の場合は餌が取れずに衰弱する可能性が高いです。
・ヒレの支骨
ヒレを支える細い骨は折れても再生しやすく、形が多少変わっても泳ぎに支障が出にくいです。
・頭部や顎骨
エサを取る際に重要なため、折れると捕食が難しくなり、成長や生存に影響します。
・外見や行動の変化
骨折した魚には以下のような変化が見られる場合があります。
・体が曲がったまま成長する(背骨の骨折後によく見られる)。
・泳ぎ方が左右に偏る、または力が弱くなる。
・捕食や呼吸が下手になる。
これらは完全には治らず、「湾曲した体型」のまま成魚になるケースも多く、釣り人や水族館で観察されることがあります。
まとめ
・魚は骨が折れても水中という環境と骨の構造により、一定の修復能力を持ち、命を落とさず生活できる場合が多い。
・ただし、背骨や顎など重要な骨の骨折は泳ぎや摂食に大きな影響を与え、長期的には生存率が低下する。
・治ったとしても体が曲がるなど形態の変化が残ることは珍しくありません。
釣り人が釣った魚で体が曲がった個体やヒレの形が崩れているものを見かけるのは、こうした骨折や損傷の名残であることが多いです。


