タチウオは明確に回遊性の強い魚に分類されます。
・外洋に面した沖合を季節ごとに移動しながら生活しており、産卵期や水温の変化に合わせて大きな群れで回遊します。
・特に日本沿岸では初夏から秋にかけて黒潮系の暖流に乗って北上し、冬場はやや深場へと移動する傾向があります。
なぜ体が銀色なのか
・タチウオの銀色は「ギンバエ鱗」と呼ばれるグアニン層によるもの。
・グアニンは光を強く反射するため、月明かりや太陽光の下で周囲の海水と同化し、敵から身を守るカモフラージュ効果を発揮します。
・また光の反射は、捕食対象である小魚に対して閃光のような威嚇効果を持ち、瞬時に群れを乱す役割もあります。
群れの規模と行動パターン
・タチウオは単独行動も見られますが、基本的には数百〜数千尾規模の大きな群れで行動します。
・特に産卵期や秋の荒食いシーズンには、湾内や沿岸に無数の群れが入り、漁港周辺でも電気ウキやジグで狙えるほど接岸します。
・群れ全体で一斉にベイト(小魚)を追い込み、回遊ルートを移動しながら効率的に捕食します。
泳ぐスピード
・タチウオは細長い体をしならせながら泳ぐ「アンギュイル型遊泳」。
・平常時は時速5〜10km前後と推定されますが、捕食時には瞬間的に時速20km近くに達することもあります。
・直線的に突進するよりも、獲物を翻弄するように上下左右へジグザグに動くのが特徴です。
夜間に海面へ浮上する理由
・タチウオが夜になると表層へ浮上するのは、捕食行動が主目的です。
・イワシやキビナゴなど夜間に浮上する小魚を狙い、光に集まるプランクトンを追って集まるベイトを待ち伏せします。
・夜は自らも銀色の体が暗闇に溶け込み、天敵から見つかりにくくなる利点もあるため、活発に海面付近で活動します。
まとめ
・タチウオは季節ごとに回遊する外洋性の魚。
・銀色の体は光学的な迷彩効果と捕食補助という二重の役割を持つ。
・群れは数百〜数千尾単位で行動し、通常は時速5〜10km、捕食時は20km前後までスピードを上げる。
・夜間に海面へ浮上するのはベイト捕食と自己防衛のため。
秋の沿岸はタチウオ釣りの最盛期。
群れの動きや回遊パターンを意識した釣行計画が釣果アップのカギとなります。


