【釣り人必見】ブリは完全で、シーバスは部分的?
「完全回遊魚」と「部分的回遊魚」の違いを釣果に繋げる徹底解説!
「回遊魚の群れが入ってきたぞ!」
釣り人なら誰もが胸を熱くするこの言葉。
カツオやブリ、マグロなど、黒潮に乗ってやってくるパワフルなターゲットは、私たちに最高の興奮を与えてくれます。
しかし、一口に「回遊魚」と言っても、実はその生態には大きな違いがあることをご存知でしょうか?
それが**「完全回遊魚」と「部分的回遊魚」**という分類です。
「え、そんな違いがあるの?」 「自分の狙っている魚はどっちのタイプ?」
この違いを理解することは、ターゲットの行動を予測し、釣果を大きく左右する重要なヒントになります。
今回は、この2つの回遊魚の違いを、具体的な魚種を挙げながら分かりやすく解説していきます。
そもそも「回遊魚」とは?基本のおさらい
まず、回遊魚の基本からおさらいしましょう。
回遊魚とは、エサや産卵、快適な水温を求めて、季節や成長に応じて広範囲を移動する魚のことです。
彼らは決まった場所に留まらず、常にベイト(エサとなる小魚)を追い求め、海という広大なフィールドを旅し続けています。
釣り人にとっては、この「回遊」のタイミングとルートをいかに読むかが、釣果を上げるための鍵となります。
「完全回遊魚」とは? predictableな海の旅人たち
まず、多くの釣り人が「回遊魚」と聞いてイメージするのが、こちらの「完全回遊魚」でしょう。
特徴
完全回遊魚とは、群れのほぼ全ての個体が、決まった季節に、決まったルートで大規模な回遊を行う魚を指します。
彼らの移動は、遺伝子レベルでプログラムされた、いわば「お決まりの旅」です。
- 季節性が非常に高い: 「春の○○」「秋の○○」というように、釣れる時期が明確。
- 行動パターンが予測しやすい: 黒潮や親潮などの海流に乗って移動するため、回遊ルートがある程度決まっている。
- 情報の鮮度が命: 「○○沖でナブラ発生!」といった情報が入れば、数日後には自分のホームグラウンドに接岸する可能性が高い。
- 爆発的な釣果: 一度群れに当たれば、数釣りが楽しめることも少なくありません。
代表的な魚種
- カツオ: 春に黒潮に乗って北上し、秋に南下する、まさに完全回遊魚の代表格。一本釣りやルアーフィッシングの好ターゲットです。
- ブリ(ワラサ、イナダ): 日本海と太平洋を大規模に季節回遊します。冬の「寒ブリ」のように、特定の季節と場所がブランド化するほど、その回遊は規則的です。
- クロマグロ: “海のダイヤモンド” とも呼ばれ、太平洋を横断するほどの壮大なスケールで回遊します。アングラーにとってはまさに夢のターゲットです。
- サンマ: 秋の味覚として有名ですが、夏に親潮の南下と共に日本近海に現れる完全回遊魚です。
<釣り人へのヒント>
完全回遊魚を狙うなら**「待ち」の戦略**が基本です。
過去のデータや最新の釣果情報を元に、群れが回ってくるであろう場所とタイミング(時合)を
予測し、信じてキャストを続けることが重要になります。
「部分的回遊魚」とは? 神出鬼没なローカル&グローバル派
一方、近年その存在が注目されているのが「部分的回遊魚」です。
特徴
部分的回遊魚とは、同じ魚種の中に、大規模な回遊を行う個体と、特定のエリアに定着する
「居着き」の個体が存在する魚を指します。
つまり、同じシーバスでも、旅をするシーバスと、地元に住み続けるシーバスがいる、ということです。
- 通年狙える可能性がある: 居着きの個体がいるため、完全回遊魚のようにシーズンが限定されません。
- 行動が読みにくい: 回遊する個体はベイトの動きに依存するため、ルートが毎年同じとは限りません。
- 「回遊型」と「居着き型」: 同じ魚種でも、体色や体型、味が異なることがあります。
- 釣れる場所の多様性: 沖合のナブラで釣れることもあれば、港湾のストラクチャー(障害物)際で釣れることもあります。
代表的な魚種
- シーバス(スズキ): 河川や港湾部に居着く個体と、イワシなどのベイトを追って沖合を回遊する個体が混在します。ランカーサイズは回遊型に多いと言われています。
- ヒラスズキ: 磯に居着く個体が多い一方、ベイトを求めて広範囲を移動する「沖ヒラ」と呼ばれる回遊個体も存在します。
- マダイ: 岩礁帯などに定着する「居着き」と、産卵(乗っ込み)や索餌で広範囲を移動する「回遊型」がいます。居着きは黒っぽい体色をしていることが多いです。
- アジ(マアジ): 沖合を回遊し、脂が乗って美味な「クロアジ(沖アジ)」と、沿岸部に居着き、黄色みがかってサイズは小さいが味が良いとされる「キアジ(瀬付きアジ)」がいることは有名です。
<釣り人へのヒント>
部分的回遊魚を狙う場合は**「探し」の戦略**が重要です。
居着き個体を狙うなら地形やストラクチャーを丹念に探り、回遊個体を狙うならベイトの有無や
潮目を読んで広範囲にキャストするなど、状況に応じたアプローチが求められます。
まとめ:違いを理解して、ターゲットを丸裸に!
最後に、2つのタイプの違いを簡単にまとめます。
この違いを知ることで、目の前の海で起きている状況をより深く理解できるようになります。
「なぜ今日は釣れないのか?」「今釣れている魚はどんな群れなのか?」
ターゲットの生態に思いを馳せ、その行動を読み解く。
それこそが、釣りの最も面白く、奥深い部分ではないでしょうか。
あなたの次の釣行が、この知識によってさらに実り多いものになることを願っています。


