この俺様が海に落ちるわけがない。実はみんなそう思っています。その人こそ落ちているのが実情。

その自信、命取りかもしれません

「俺は海に慣れているから大丈夫」

「こんな波で落ちるわけがない」

「ライフジャケットなんて大げさだ」

海を前にしたとき、特に経験を積んだベテランほど、そう考えてしまいがちです。

しかし、海上保安庁の統計を見ると、海難事故に遭う人の多くが、あなたと同じように

「自分だけは大丈夫」と信じていた人たちなのです。

この記事では、その危険な思い込みがなぜ生まれるのか、そして、万が一の事態から自分と大切な

人の命を守るために、今すぐ実践すべき安全対策について詳しく解説します。

なぜ「自分は落ちない」と過信してしまうのか?

人間には「正常性バイアス」という心理的な働きがあります。

これは、予期せぬ事態に直面したとき、「自分にとって都合の悪い情報を無視したり、

過小評価したりする」心のメカニズムです。

  • 「今まで大丈夫だったから、次も大丈夫」という過去の経験への固執
  • 「周りもライフジャケットを着ていないから平気だろう」という同調圧力
  • 「自分は運動神経が良いから、万が一落ちても泳げる」という根拠のない自信

これらの思い込みが重なると、「自分は事故に遭わない特別な存在だ」という危険な過信につながります。

しかし、自然の力は人間の予測をはるかに超えます。

足元の岩が突然崩れる、予期せぬ高波が来る、急な体調不良に見舞われるなど、

事故の引き金はどこにでも潜んでいるのです。

海のプロも認めるライフジャケットの重要性

「ライフジャケットは動きにくいし、格好悪い」と感じるかもしれません。

しかし、これは**”着るシートベルト”**です。

車に乗るときにシートベルトをするのが当たり前であるように、海に出るときは

ライフジャケットを着用するのが常識です。

海上保安庁によると、海中転落者のライフジャケット着用者の生存率は、非着用者に比べて

2倍以上という明確なデータが出ています。

考えてみてください。

  • 意識を失っても浮いていられる: 頭を打ったり、急な水温の変化で心臓に負担がかかったりして意識を失っても、ライフジャケットが呼吸を確保してくれます。
  • 体力の消耗を防ぐ: 冷たい水の中では、体温と体力が急速に奪われます。自力で泳ぎ続けるのは至難の業です。浮力を確保することで、救助を待つための体力を温存できます。
  • 発見されやすい: 派手な色のライフジャケットは、海上での発見率を格段に高めます。

最近は、動きやすいウエストベルトタイプや、デザイン性の高いものも多く販売されています。

自分のスタイルに合ったものを選び、「お守り」としてではなく「必須装備」として必ず着用しましょう。

「俺は大丈夫」を卒業するための鉄則3か条

海の事故を防ぐために、特別な知識は必要ありません。 基本的なルールを守ることが、何よりも重要です。

  1. 気象情報の確認を怠らない 海の天気は変わりやすいのが特徴です。 出かける前はもちろん、現地でも常に最新の天気予報、波の高さ、風の強さを確認する癖をつけましょう。 少しでも「危ないな」と感じたら、勇気を持って中止・撤退する決断が命を救います。
  2. 単独行動は絶対に避ける 万が一の時、助けを呼べる仲間がいるかどうかで、生存率は大きく変わります。 特に、磯場や防波堤など、足場の悪い場所では複数人で行動することを徹底してください。 家族や友人に行き先と帰宅時間を伝えておくだけでも、もしもの時の捜索がスムーズになります。
  3. 自分の体力を過信しない 「若い頃はこれくらい平気だった」という感覚は危険です。 年齢とともに体力は確実に変化します。 寝不足や二日酔いなど、少しでも体調に不安がある場合は、海に出るのをやめましょう。

まとめ:本当の海のベテランとは?

本当の海のベテランとは、己の経験を過信せず、自然の恐ろしさを誰よりも理解している人のことです。

そして、常に最悪の事態を想定し、安全対策を怠らない人です。

「この俺様が海に落ちるわけがない」

その言葉を口にする前に、一度立ち止まってください。

あなたの帰りを待っている人がいます。

その人たちを悲しませないためにも、今日から「自分は大丈夫」という思い込みを捨て、

万全の準備で海を楽しみましょう。

 

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