南紀地方で人気の高い釣りといえば「イガミ釣り」。
地元ではブダイとも呼ばれる魚で、食べても美味しく、引きも強いため磯釣り師にとって定番のターゲットです。
イガミ釣りといえば「ホンダワラをエサに使うのが鉄板」と多くの釣り人が信じていますが、実はこれは全体の食性から見ると20〜30%にすぎません。
今回はその真実と、釣果を上げるための工夫について詳しく解説していきます。
イガミとはどんな魚?
南紀で人気のターゲット
・イガミはブダイ科の魚で、鮮やかな体色を持つ個体も多く、磯場ではおなじみの存在。
・最大で50cm近くまで成長し、堤防や地磯からでも狙えるため、ファミリーからベテランまで人気があります。
・南紀では鍋料理や刺身、煮付けにして食べられ、冬場は特に脂が乗って美味。
食性の幅広さ
・イガミは基本的に雑食性で、海藻類を中心にしつつも小さな貝や甲殻類も捕食します。
・特に南紀の磯場は豊かな海藻帯と岩礁環境が広がっており、イガミの食性を支える多様な餌場となっています。
ホンダワラ=定番エサの理由
釣り人に人気の背景
・南紀の釣り人にとって、ホンダワラは「簡単に手に入る天然エサ」。
・春から初夏にかけて繁茂するため、現地の磯場で採取してそのまま使える手軽さがあります。
・針に掛けやすく、餌持ちが良いため、初心者でも使いやすい点も魅力。
魚の反応が良い
・実際にイガミはホンダワラを好んで食べるため、釣果にも直結。
・その結果「イガミ=ホンダワラで釣る」というイメージが定着したのです。
しかし実態は「食性の20〜30%にすぎない」
食性のデータから見る真実
研究や釣り人の観察をもとにすると、イガミの食性は以下のように分類できます。
・海藻類全般:40〜50%
(アオサ、カジメ、他の褐藻など)
・動物性餌:20〜30%
(小型の貝、甲殻類、付着生物など)
・ホンダワラ:20〜30%
(釣り人がよく使うが、全体から見れば一部に過ぎない)
このように「ホンダワラはよく食べるが全体の一部」にとどまり、決して万能ではないのです。
ホンダワラ偏重のデメリット
・食いが渋いときに対応力を失う。
・季節や場所によってホンダワラの食いつきが悪いことがある。
・群れの個体差によって「ホンダワラに全く反応しない」ケースも存在する。
釣り場で「今日は全然食わない」となってしまうのは、実はホンダワラ偏重によるリスクなのです。
イガミ釣りで釣果を伸ばすための工夫
1. 複数エサをローテーションする
・ホンダワラだけでなく、他の海藻(アオサやカジメ)を混ぜて使う。
・食い渋り時には、貝類の殻や甲殻類を砕いて付けると効果的。
2. 地元漁師の知恵を活かす
・南紀のベテランは、ホンダワラに加えて「カメノテ」「アワビの殻に付く小貝」などを工夫して使っています。
・これが「釣果の差」として現れる大きなポイントです。
3. 季節ごとの変化を読む
・春〜初夏:ホンダワラが豊富で実績が高い。
・夏〜秋:他の海藻や甲殻類が有効になることが多い。
・冬:脂が乗る時期で、食い気も強く動物性餌への反応が増える。
釣り人が知っておくべき「イガミの食性の幅」
・イガミは基本的に雑食で、環境によって食べるものを柔軟に変える。
・つまり「釣り人が用意するエサの選択肢次第」で釣果が変わるターゲット。
・ホンダワラだけに頼るのは危険で、現場で拾える餌を組み合わせるのが勝ちパターン。
まとめ
南紀のイガミ釣りで「ホンダワラ」は確かに人気で効果のあるエサですが、それはイガミの
全体食性の 20〜30%程度にすぎません。
海藻全般や動物性餌を含め、より多様な食性を持っているのがイガミという魚の特徴です。
釣果を伸ばすためには、ホンダワラをベースにしつつ、他のエサを試す柔軟さが必要。
これを理解するだけで、あなたのイガミ釣りの成果は大きく変わるでしょう。


