海水魚やアオリイカなどの海の生き物を飼育したり、釣った魚を活かしておきたいときに
悩むのが「水の選び方」です。
「そのまま海の水を汲んでくればいいのか?」
「人工海水を作った方がいいのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。
結論から言うと、天然の海水と人工海水は似ているけれど同じではなく、清潔さや用途に大きな違いがあります。
この記事では、海水と人工海水の違い、清潔さの観点からどちらを使うべきかを詳しく解説します。
天然の海水は「本物」だが清潔とは限らない
天然の海水は、海に住む魚やサンゴが実際に暮らしている環境そのものです。
成分は完全に自然のままで、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムなど、
生命活動に不可欠なミネラルがバランスよく含まれています。
しかし一方で、天然の海水にはデメリットもあります。
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生活排水や工場排水による 有害物質の混入
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雨による塩分濃度の変動
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雑菌や寄生虫の混入リスク
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季節や場所によって水質が安定しない
つまり、天然の海水は「本物」であると同時に、清潔さには大きな不安があるのです。
人工海水は「清潔で安定」した代用品
一方で人工海水は、真水に人工的に配合されたミネラルを加えることで作られる「代用海水」です。
市販の「人工海水の素」を使えば、天然海水に近い成分を再現できます。
人工海水のメリットは以下の通りです。
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成分が安定しており、毎回同じ水質を作れる
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雑菌や寄生虫がほとんどいないため清潔
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塩分濃度を自分でコントロールできる
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屋内飼育や実験に最適
ただし、天然海水に含まれる「微量元素」や「有機物」まで完全に再現することは難しいため、
自然そのままの複雑さは持っていないという違いがあります。
釣りや飼育での使い分け
実際に釣り人やアクアリストがどちらを選ぶべきか、状況別にまとめてみましょう。
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釣った魚を短時間だけ活かす場合
→ 海から汲んだ天然海水でも問題なし。
ただし場所によっては濁りや雑菌が多いので注意。 -
水槽で長期飼育する場合
→ 人工海水の方が圧倒的に安全で安定。
水質変動や雑菌のリスクを避けられる。 -
研究や実験に使う場合
→ 清潔さと成分の安定性が必要なため人工海水が最適。
まとめ:海水と人工海水は「同じではない」
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天然の海水は「本物」だが、清潔さや安全性に不安がある
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人工海水は「再現された海水」であり、安定していて清潔
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短時間の釣り用途なら天然海水、長期飼育や実験なら人工海水がおすすめ
釣り人もアクアリストも、「どちらが自分の目的に合っているか」で使い分けることが大切です。
特に清潔さを重視するなら、人工海水の方が安心・安全だと言えるでしょう。


