日本人が昔から親しんできた青魚といえば「イワシ」「アジ」「サバ」。
刺身、焼き魚、煮付け、缶詰、フライ…調理法も幅広く、全国の食卓に登場する頻度も高い魚です。
しかし、実際にこの3種の中で最も消費量が多い魚はどれなのか?
そして、栄養面での違いはどんな特徴があるのか?
最新データを交えながら解説します。
1. 日本国内における消費量ランキング
農林水産省や水産庁の統計、さらにスーパー・回転寿司チェーンの仕入れデータなどを総合すると、直近の傾向は次の通りです。
| 順位 | 魚種 | 年間消費量の傾向(全国平均) | 主な流通形態 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アジ | 約5〜6万トン | 刺身、開き干し、フライ、アジフライ、干物 |
| 2位 | サバ | 約4〜5万トン | 塩サバ、味噌煮、缶詰(水煮・味噌煮) |
| 3位 | イワシ | 約3〜4万トン | 丸干し、刺身、煮付け、缶詰、アンチョビ原料 |
消費量1位がアジの理由
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日本各地で漁獲があり、旬が春〜秋と長い
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「アジフライ」や「干物」など日常的に食べやすい調理法が多い
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小型〜大型まで幅広く流通し、価格も安定
サバが2位の理由
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塩焼き・味噌煮に加え、近年はサバ缶ブームで消費が急増
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脂が多く、濃厚な味わいで料理映えする
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ただし回遊性が高く、不漁年は価格が上がりやすい
イワシが3位の理由
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栄養価は非常に高いが、鮮度落ちが早く、生食流通が難しい
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漁獲の豊凶差が大きく、安定供給が難しい年もある
2. 栄養価の比較(100gあたり)
| 栄養成分 | イワシ(マイワシ) | アジ(マアジ) | サバ(マサバ) |
|---|---|---|---|
| エネルギー | 約217kcal | 約121kcal | 約202kcal |
| タンパク質 | 19.2g | 20.7g | 20.6g |
| 脂質 | 13.9g | 4.5g | 13.8g |
| DHA | 約870mg | 約320mg | 約970mg |
| EPA | 約780mg | 約220mg | 約690mg |
| ビタミンD | 32.0μg | 5.0μg | 8.5μg |
| カルシウム | 38mg | 74mg | 22mg |
(数値は日本食品標準成分表より)
3. 栄養面での特徴と健康効果
イワシ
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DHA・EPA含有量が非常に高い
血液をサラサラにし、動脈硬化・心疾患予防に有効 -
ビタミンDが豊富で、骨粗しょう症予防にも
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ただし脂質が高くカロリーもやや高め
アジ
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タンパク質量が3種の中でトップ
低脂質・低カロリーで、ダイエット向き -
運動後の筋肉修復や成長期の子どもにも最適
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EPA・DHAは中程度
サバ
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DHA・EPAともにトップクラスで、脳機能改善や記憶力アップに期待
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缶詰(水煮)でも栄養損失が少なく、保存性が高い
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脂が多いため、摂りすぎには注意
4. 料理シーン別おすすめ
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脳の健康を意識するなら → サバ・イワシ
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高タンパク&低脂質で体作り → アジ
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免疫力アップや骨の健康 → イワシ(ビタミンD豊富)
5. まとめ
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消費量トップは アジ。次いでサバ、イワシの順。
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栄養価では、DHA・EPAはサバとイワシが圧倒的。
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アジは高タンパク・低脂質で、幅広い層に向く。
日本人の食生活において、この3種は「日常で摂れる最強の青魚トリオ」。
価格・入手性・健康効果を考えると、毎週どれか1種は食卓に取り入れたい魚です。


