
1. ソウシハギとは?
ソウシハギ(学名:Aluterus scriptus)は、カワハギ科に属する大型の海水魚です。
体長は50cmを超えることもあり、体表には鮮やかな青色の波線や斑点が広がっています。
その美しい模様から南国の魚のような印象を受けますが、実は非常に危険な毒魚でもあります。
分布は南日本(特に黒潮が接近する地域)から熱帯・亜熱帯の世界中の海。
浅いサンゴ礁域から沖合まで幅広く生息し、夏〜秋には黒潮に乗って沿岸にやって来ます。
2. 釣りでの遭遇パターン
ソウシハギは積極的に狙う魚ではありませんが、外道として釣れることがあります。
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カゴ釣り・フカセ釣りでヒット
オキアミや配合エサをついばむ習性があり、真鯛やグレ狙いで釣りをしていると掛かることがあります。 -
ルアー・エギでスレ掛かり
ゆったりと泳いでいる個体にルアーが偶然当たり、背中や口以外に掛かるケースもあります。 -
堤防の表層を遊泳
特に夏の港湾部では、釣り座の目の前をフラフラ泳いでいることも珍しくありません。
3. 最大の注意点:猛毒パリトキシン
ソウシハギの一番の危険性は、内臓(特に肝臓)に含まれるパリトキシンです。
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毒の強さはフグ毒以上
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加熱しても分解されないため、調理しても安全にはならない
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誤って食べた場合、最悪命に関わる
日本国内でも過去にソウシハギを食べて中毒になった事例があり、
食用は絶対に避けるべきです。
4. リリース時の安全対策
釣れてしまった場合は、以下の手順で安全にリリースしましょう。
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素手で触らない
ヒレや体表に毒はありませんが、内臓を傷つけると危険。
フィッシュグリップやペンチを使用しましょう。 -
時間をかけずに海へ戻す
陸に長く置くと弱ってしまい、リリースが難しくなります。 -
周囲への注意喚起
特に初心者や子ども連れの釣り人に、危険魚であることを伝えましょう。
5. なぜ釣り人に知ってほしいのか
ソウシハギは見た目が美しく、知らない人は「南国の食べられる魚」と勘違いしがちです。
しかし、毒の危険性はフグ以上で、しかも加熱でも消えません。
釣り場での誤食を防ぐためには、
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SNSやブログで「毒魚」と明記して発信する
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現場で見かけたら声をかける
こうした小さな行動が、中毒事故を防ぎます。
6. まとめ
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ソウシハギはカワハギ科の大型種で、美しいが猛毒を持つ危険魚
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主に夏〜秋、黒潮域の堤防・磯で外道として掛かる
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内臓(肝臓)にパリトキシンを持ち、食用不可
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釣れたら素手で触らず、速やかにリリース
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誤食防止のため、周囲やSNSで注意喚起を
釣りは楽しいレジャーですが、魚の中には命に関わる危険を持つ種類もいます。
ソウシハギに遭遇したら、美しい姿を目に焼き付け、そっと海に帰してあげましょう。

