魚を焼いているときに、「バチン!」と音を立てて身が爆発する経験をしたことはありませんか?
見た目も崩れるうえ、油が飛び散って危険なことも。
この記事では、魚の身が破裂するメカニズムを科学的に、しかもわかりやすく解説します。
魚料理の失敗を防ぐコツも合わせてご紹介します。
◆ 魚の身が爆発する原因は「水蒸気圧」
魚の身の中には、大量の水分が含まれています。
特に鮮度が高い魚や、活締め後すぐの魚は、筋肉内に**自由水(細胞外の水)**が多く含まれています。
これをそのまま加熱すると、水分は水蒸気に変化します。
ところが、魚の身は皮や筋肉の層で覆われており、その蒸気の逃げ場がない場合、内部で圧力が急上昇します。
結果、以下のような爆発現象が起こります。
【図解】切れ目の有無でどう違う?
・切れ目なし:
内部に閉じ込められた水蒸気が圧力を増し、最も弱い部分から**“破裂”**
皮がはじけたり、身が裂けたりします。
・切れ目あり:
あらかじめ蒸気の逃げ道をつくっておくことで、水蒸気が自然に排出され、破裂を回避できます。
◆ なぜ魚は爆発しやすい?他の肉と違う点
魚の筋繊維は、牛や鶏などに比べてきわめて短く柔らかいのが特徴です。
このため、急激な圧力に耐えられず、構造がすぐに壊れてしまいます。
また、魚の皮は思っているよりも高い密閉力を持っており、水分や蒸気が内部にこもりやすいのです。
◆ 爆発を防ぐ3つの方法
① 身に切れ目を入れる(隠し包丁)
・皮に数ミリの切れ込みを数か所入れるだけでOK
・水蒸気が外へ逃げ、爆発を防止
② 弱火でじっくり加熱する
・火力が強いと急激な蒸気圧上昇を引き起こします
・最初は弱火→徐々に中火へ移行が理想
③ 皮をあらかじめ剥がしておく
・皮を取ることで密閉性を下げる
・焼き魚では風味が落ちることもあるため、料理の目的に応じて選択
◆ 焼き魚におすすめの“切れ目”の入れ方
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魚の厚みの一番ある部分に1~2本の斜めの切れ込み
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骨に届かない程度で止める(深さは約5mmが目安)
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裏面も同様に(小型魚なら片面だけでも可)
※飾り包丁として見た目も美しくなり、味の染み込みも良くなる効果あり!
◆ まとめ:魚の爆発は「予防」できる!
魚の身が加熱中に爆発するのは、内部にたまった水蒸気圧が原因。
しかし、切れ目を入れたり、加熱法を見直すことで、誰でも簡単に防げます。
失敗しない魚料理の第一歩は、「水蒸気の逃げ道を作ってあげること」。
釣り人や料理初心者でも今日からできる知識なので、ぜひ活用してみてください。


