はじめに:釣りは安全?実は“命に関わる趣味”という現実
・「釣りはのんびりしたレジャー」――そう思っていませんか?
・実は釣り人の事故は全国で毎年100件以上発生しており、死亡事故も毎年必ず報告されています。
・特に堤防釣り・磯釣り・船釣りでは、自然相手ならではの危険が潜んでいます。
釣り人の事故件数:全国で年間どれくらい?
・全国の水難事故統計(海上保安庁)によると、釣りに関連する事故は年間100件〜150件前後。
・このうち、毎年30人前後が命を落としているという衝撃の事実もあります。
・釣り事故の原因は「落水」「高波による転倒」「熱中症」「急な天候悪化」など多岐に渡ります。
どんなときに事故が多い?4大危険シチュエーション
① 沖磯や地磯での高波・足場崩れ
・滑りやすい岩場、波の被る場所での釣りは最も危険。
・波にさらわれて命を落とすケースが毎年報告されています。
・特にベテランほど油断して危険ゾーンに立ち入る傾向も。
② 夜釣りでの転落事故
・ヘッドライトの不備や足元の不確認により、堤防やテトラから転落。
・落水後に見つけてもらえず、発見が遅れて命を落とすケースも多発。
③ 夏の堤防での熱中症・脱水
・特に直射日光の強い夏の堤防釣りでは、水分不足・長時間の釣行により熱中症を発症。
・軽視されがちですが、意識障害からの転倒・落水につながる重大なリスクです。
④ 強風・雨の日の判断ミス
・「せっかく来たから」と強行釣行することが事故の原因に。
・風速5〜7m以上で堤防は不安定に、テトラは非常に危険エリアとなります。
季節別に見る釣り事故の傾向
| 季節 | 主な事故 | 原因の特徴 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 転落事故 | 強風と寒暖差による体調不良が誘因 |
| 夏(6〜8月) | 熱中症・落水 | 長時間釣行と水分不足、海水浴客との接触事故も |
| 秋(9〜11月) | 波による転倒 | 台風・うねりの残る日が多く、高波事故多発 |
| 冬(12〜2月) | 滑落・低体温 | 防寒不足やアイスバーンによる滑落が原因に |
特に事故が多い釣りスタイルベスト3
| 順位 | スタイル | 危険ポイント |
|---|---|---|
| 1位 | 磯釣り | 足場不安定、高波リスクが常に存在 |
| 2位 | テトラ釣り | 滑りやすく、隙間に落ちれば救助困難 |
| 3位 | 夜釣り全般 | 視界が悪く、発見や救助が遅れるリスク大 |
釣り人が守るべき5つの安全対策
-
必ずライフジャケットを着用(膨張式でもOK)
-
波・風の強い日は釣行を中止する勇気を持つ
-
夜釣りでは単独行動を避け、明るいヘッドライトを装備
-
熱中症対策に水分・塩分をしっかり持参
-
堤防や磯にある「立入禁止区域」には絶対に入らない
実際に起きた釣り人事故(南紀地方の事例)
・2022年8月:白浜町の堤防で男性が熱中症で意識を失い転落。ライフジャケット未着用で重体に。
・2023年11月:串本町の沖磯で、高波にさらわれてベテラン釣り人が死亡。天気予報では波2.5mの警報が出ていた。
最後に:事故ゼロを目指すために、釣り人ができること
・釣りをする前に「今日本当に安全か?」と自分に問いかける。
・「自分は大丈夫」という思い込みこそが最大の敵です。
・事故が起きてからでは遅い。家族や仲間のためにも、安全意識を日々持ちましょう。
まとめ:釣り人事故の現実を知り、安全な釣り文化を守ろう
・年間100件以上の釣り事故が発生しており、死亡例も少なくありません。
・季節・釣り場・時間帯によってリスクは大きく変化します。
・「命より釣果を優先しない」――この考えを持つことが、安全で楽しい釣りの第一歩です。


