【釣具店の真実】「釣太郎は弱い活アジを売ってぼろ儲け?」その誤解と現実を公開します

■はじめに

・「釣太郎は弱った活アジを売りつけている」

・「儲けるために品質の悪いアジを売っているのでは?」

・「ノークレームって無責任では?」

そんな声をネット上で時折見かけます。

しかし、これは大きな誤解です。

実は活アジの販売は非常にロスが大きく、店も業者も利益が出づらいのが現実。

今回はこの「活アジ流通の裏側」と「弱い活アジが出回る本当の理由」について、釣具店の立場から正直にお伝えします。


■活アジ販売は“利益商品”ではない

・ロス率が非常に高い

活アジは生き物。

どれほど丁寧に運んでも、全体の10〜30%は死んでしまうこともあります。

その結果、仕入れたアジの一部は廃棄せざるを得ません。

当然ながら、それらの損失はすべて店側の負担になります。

・捨てることも多い現実

気温が高い日、運送トラブル、購入者が来ない…。

どんなに丁寧に管理していても、販売せずに捨てるアジの方が多い日もあるのが実情です。

これを「儲けている」と言われるのは、現場としては本当に辛いものがあります。


■「弱ったアジ」は誰の責任でもない

・活アジは“繊細な命”

活アジは、ちょっとした水温変化や酸素不足、ストレスなどで急激に弱る生き物です。

特に夏場は水中の溶存酸素量が減るため、運搬時も管理時も非常にナーバスになります。

どんなにプロが扱っても、100%完璧な状態で提供することは不可能なのです。

・3者平等負担が現実的な解決策

活アジ販売は、以下の3者が関与しています。

  • アジ業者(漁獲・輸送)

  • 店(保管・販売)

  • 購入者(釣りのために使用)

この3者の誰か一方が「全責任を負う」のではなく、リスクを分担しながら成り立たせるのが現実的です。

だからこそ「ノークレーム・ノーリターン」という表記があるのです。

これは「責任逃れ」ではなく、「活アジの命の不確実性」を前提としたやむを得ないルールなのです。


■それでも、なんとか提供しようとする努力

・氷で冷却、水替えなど徹底管理

釣太郎では、こまめな水替え・酸素供給・温度管理など、日々のメンテナンスを徹底しています。

特に夏場は氷で海水温を下げるなどの工夫も行い、アジの弱りを少しでも遅らせる努力を重ねています。

・利益より「釣りを楽しんでもらいたい」

正直、活アジを扱うことは非常に手間がかかり、リスクも高く、利益率も決して高くありません

それでも販売を続けているのは、釣り人の皆さんに釣りを楽しんでもらいたいからです。

だからこそ、「弱いアジを売って儲けている」という誤解は、私たちにとってとても悲しいものなのです。


■まとめ:釣具店もアジ業者も苦労しています

・活アジの品質管理は非常に難しい

・ロスが多く、むしろ“赤字”になることも珍しくない

・弱いアジが出回るのは、誰かの怠慢ではなく「生き物ゆえの宿命」

・釣り人・業者・販売者、3者が理解し合うことが必要

活アジは決して“モノ”ではありません。

「生きている釣り餌」を釣具店がなんとかして届けようとする中で、多少の弱りが発生することもどうかご理解ください。

これからも皆さまに楽しんでいただける釣りを支えるため、現場は全力で頑張ります。

活アジは、ちょっとした水温変化や酸素不足、ストレスなどで急激に弱る生き物です。
特に夏場は水中の溶存酸素量が減るため、運搬時も管理時も非常にナーバスになります。釣太郎

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