【衝撃の事実】海洋ゴミの真犯人は誰?釣り人のゴミより圧倒的に多い「漁具由来のゴミ」の現状と解決策

美しい海を守るために、私たち一人ひとりがゴミを減らす努力をすることは非常に重要です。

海岸清掃活動に参加したり、プラスチックゴミの削減を意識したりと、様々な取り組みが行われています。

しかし、海洋ゴミ問題の「真犯人」は、意外なところにあるのをご存知でしょうか?

「釣り人のゴミが問題だ」という声を聞くこともありますが、実は海洋ゴミ全体の構成を見ると、釣り人のゴミよりもはるかに大量の「漁具由来のゴミ」が存在しているという衝撃の事実があります。

この記事では、海洋ゴミ問題の知られざる現状と、その解決策について、以下の点を徹底解説します。

  • 海洋ゴミの構成比:釣り人のゴミと漁具ゴミのリアル
  • なぜ漁具由来のゴミが大量に発生するのか?
  • 「ゴーストギア」とは?海洋環境に与える深刻な影響
  • 海洋ゴミ問題解決のために私たちができること

この記事を読めば、海洋ゴミ問題への認識が変わり、より効果的なアクションを起こすきっかけになるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

1. 海洋ゴミの構成比:釣り人のゴミと漁具ゴミのリアル

海洋ゴミと聞くと、ペットボトルやレジ袋などのプラスチックゴミ、あるいはタバコの吸い殻や空き缶といった、私たち消費者が出すゴミを想像する方が多いかもしれません。

そして、「釣り人が出すゴミも問題だ」という声も耳にします。

しかし、国内外の複数の調査や報告書によると、海洋ゴミの構成比は、一般の認識とは大きく異なる場合があります。

  • 世界的な傾向: 国連環境計画(UNEP)などの報告書では、海洋プラスチックゴミの約10%が漁具由来であると推計されています。また、特定の地域や状況によっては、この割合がさらに高まることも示されています。例えば、北太平洋のゴミの塊「太平洋ゴミベルト」の研究では、漁具がその大部分を占めているという分析もあります。

  • 日本の状況: 日本財団と東京大学による共同調査(2021年)など、国内の複数の調査でも、海岸に漂着するゴミや海底に沈むゴミの中で、漁具(漁網、浮き、ブイ、ロープなど)が非常に高い割合を占めていることが報告されています。釣り糸やルアーといった釣り具も含まれますが、漁業活動で使用される大規模な網やカゴ、ロープなどが、その量では圧倒的に多いのです。

つまり、私たちの目に見えにくい海底や沖合には、釣り人のゴミよりもはるかに大量の、そして深刻な影響を及ぼす漁具由来のゴミが蓄積しているのが現実なのです。

2. なぜ漁具由来のゴミが大量に発生するのか?

では、なぜこれほどまでに大量の漁具が海洋ゴミとなってしまうのでしょうか?その主な原因は以下の通りです。

  • 操業中の破損や流失: 悪天候による高波、海底の障害物への引っかかり、他の船との衝突などにより、漁網やロープが破損したり、流されたりすることがあります。
  • 不法投棄: 残念ながら、一部の漁業者による古い漁具の不法投棄も問題となっています。
  • 台風や高波による被害: 陸上に保管されていた漁具が、台風や津波などの自然災害によって海に流出してしまうケースもあります。
  • 寿命や素材の問題: 漁具にも寿命があり、劣化すると破れやすくなります。また、耐久性を高めるためにプラスチック素材が多く使われていることも、海洋ゴミとして残存しやすい原因となっています。

3. 「ゴーストギア」とは?海洋環境に与える深刻な影響

海洋に流出した漁具は、単なるゴミとして環境を汚染するだけでなく、「ゴーストギア(幽霊漁具)」と呼ばれ、海洋生態系に非常に深刻な影響を与えます。

  • 生物への絡まりつき(エンタングルメント): 海に漂流する漁網やロープに、クジラ、イルカ、アザラシ、ウミガメ、鳥類などの海洋生物が絡まりつき、身動きが取れなくなり、溺死や餓死、窒息死に至るケースが多発しています。これは、生物多様性を脅かす大きな要因となっています。
  • 漁獲の継続(ゴーストフィッシング): 海底に沈んだり、漂流したりする漁網は、網としての機能を失っても、魚や甲殻類などを捕獲し続けてしまいます。捕まった生物はそのまま死んでしまい、新たな獲物を誘い込む「エサ」となって、無限に漁獲を繰り返す「ゴーストフィッシング」という現象を引き起こします。これは、海の資源を無駄に枯渇させる原因にもなります。
  • マイクロプラスチック化: プラスチック製の漁具は、紫外線や波の力によって徐々に細かく砕け、最終的にはマイクロプラスチックとなります。これを海洋生物が誤って摂取することで、食物連鎖を通じて私たち人間の健康にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。

4. 海洋ゴミ問題解決のために私たちができること

漁具由来の海洋ゴミ問題は、私たち消費者が直接的にコントロールできる部分が少ないように感じられるかもしれません。

しかし、以下のようなアプローチで、間接的に、あるいは直接的に解決に貢献することができます。

  • 1. 問題への理解と情報発信: この問題の深刻さをより多くの人に知ってもらうことが第一歩です。SNSやブログなどで情報を共有し、海洋ゴミ問題の「真犯人」についての認識を広めましょう。
  • 2. 持続可能な漁業を支援する: 責任ある漁業によって生産された水産物を選ぶことは、漁業者の意識改革や、より環境に配慮した漁具の使用を促すことにつながります。MSC認証(海洋管理協議会認証)などのエコラベルのついた製品を選ぶのも一つの方法です。
  • 3. 海洋ゴミ回収活動への参加: 海岸清掃活動に参加することで、漂着した漁具の回収に貢献できます。行政やNPOなどが実施する海底清掃活動に参加するのも良いでしょう。
  • 4. 釣り人のマナー向上を呼びかける: 漁具のゴミが多いからといって、釣り人のゴミがゼロで良いわけではありません。釣り糸やルアー、エサのパッケージなどは必ず持ち帰り、適切な処分を心がけましょう。周囲の釣り人にもマナーアップを呼びかけることで、ゴミ全体の削減に貢献できます。
  • 5. 政策提言への協力: 政府や自治体に対して、使用済み漁具の回収・リサイクルの義務化や支援、生分解性プラスチック製漁具の開発・導入促進などを求める声に賛同することも重要です。
  • 6. マイクロプラスチック削減を意識する: 衣類(フリースなど)から出るマイクロファイバーや、使い捨てプラスチック製品の削減など、日常でできるマイクロプラスチック対策も、間接的に海洋環境保護につながります。

まとめ:真実を知り、行動を変える

海洋ゴミ問題の「真犯人」は、釣り人のゴミよりもはるかに多い「漁具由来のゴミ」であるという事実は、多くの人にとって衝撃的だったかもしれません。

しかし、この事実を知ることで、私たちはより効果的な解決策に向けて動き出すことができます。

「ゴーストギア」による海洋生態系への深刻な影響を食い止めるため、そして未来の世代に美しい海を残すため、私たち一人ひとりが意識を高め、できることから行動を変えていきましょう。

海洋ゴミの真犯人は誰?釣り人のゴミより圧倒的に多い「漁具由来のゴミ」の現状と解決策。釣太郎

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