初夏の南紀地方。
海は生命にあふれ、堤防釣りでもたくさんの小魚が狙える季節です。
特に代表的なのが、「マイワシ(真鰯)」と「小サバ(サバの幼魚)」。
しかし、釣り人の中には「サバ子(サバの稚魚)なんてエサ取りでしょ」「すぐ痛むし、捨てて帰る」と軽視する人も少なくありません。
ですがそれ、もったいないです!
実はこの2種、釣りたてを適切に処理すれば、驚くほど美味しい高級魚顔負けの逸品になるのです。
今回は「マイワシ vs 小サバ」の比較と、それぞれの魅力を解説します。
■ 比較表:マイワシと小サバの違い
| 項目 | マイワシ | 小サバ |
|---|---|---|
| 見た目 | 細長くて青銀色の体、鱗が取れやすい | 体高があり、背に縞模様がある |
| 味の特徴 | 脂がのってとろける食感 | さっぱりとした旨味、身に弾力がある |
| 鮮度劣化の速さ | 非常に早い(釣ったら即冷却必須) | 比較的持ちやすい |
| おすすめ調理法 | 刺身、酢締め、塩焼き、梅煮 | 唐揚げ、味噌煮、干物、フライ |
| 栄養価 | DHA・EPAが豊富、特に脳に良い | タンパク質・ビタミンB群が豊富 |
| 市場価値(鮮魚) | 高い(特に脂のある個体) | 安価だが干物用に人気 |
■ マイワシの魅力
マイワシは一見地味な魚ですが、脂の乗りが良く、「とろイワシ」と呼ばれるほどの濃厚な味わいを持ちます。
釣りたてをすぐに締めて海水氷で冷やせば、刺身やなめろうにしても絶品。
特に南紀地方のマイワシは、黒潮の影響でプランクトンが豊富な海で育つため、脂が乗りやすい傾向にあります。
■ 小サバ(サバ子)の再評価
サバは大きくなると鮮度が落ちやすい魚として有名ですが、この「小サバ」サイズは別物。
唐揚げにすれば骨まで丸ごと食べられ、子どもにも大人気のおかずになります。
また、干物にしても程よい脂がジューシーで、隠れたグルメ食材です。
サバ特有のクセが少なく、梅煮にすれば万人受けする味に変身します。
今では、料亭で小サバの干物を出すお店もあるほど。
■ 食通に人気の理由とは?
どちらの魚も共通して言えるのは、**「鮮度が命」**ということ。
特に南紀で釣った場合は、その場で締めて海水氷に入れることが味の決め手になります。
「こんな小魚が…?」と思うようなサイズでも、
適切に扱えば一流の前菜や肴に変わる──これこそが、知る人ぞ知る南紀の釣りの魅力です。
■ まとめ
・マイワシは脂が命。釣ったらすぐに氷締め、刺身や焼き魚で。
・小サバは侮れない!唐揚げ、干物、梅煮で絶品に。
・どちらも**「エサ取り」とは呼ばせない、本気で旨い魚たちです。
・南紀地方での釣果は、そのまま家庭のごちそうに直結**します。
ぜひ次回の釣行では、小さな魚たちにも目を向けてみてください。
「食べて驚く」新たな海の魅力が、きっと見つかるはずです。


