■はじめに
・「夏になると魚介類でお腹を壊す人が増える」
・「常温に置いただけなのに体調不良になった」
その原因の多くは、腸炎ビブリオ菌とサルモネラ菌という二大細菌による食中毒です。
特に7〜9月の猛暑時期には爆発的に増殖するため、家庭の台所や釣り人のクーラーボックスも例外ではありません。
本記事では、
● 腸炎ビブリオ菌とサルモネラ菌の特徴
● 発症時の症状
● 具体的な予防策
をわかりやすくご紹介します。
■腸炎ビブリオ菌の特徴
◆基本情報
・主に海水中に生息する細菌
・特に25〜35℃の水温で爆発的に増殖
・魚介類の表面、エラ、内臓付近に多く付着
◆感染経路
・汚染された生魚を生食した場合(刺身、寿司など)
・汚れた手や調理器具を介した二次感染も多い
◆症状(感染後8~24時間以内)
・激しい腹痛
・水様性の下痢
・嘔吐、発熱
・脱水症状(重症化しやすい)
◆特徴的なポイント
・真水に弱い=しっかり洗えばある程度除去可能
・加熱に弱い=75℃以上で1分以上加熱すれば死滅
■サルモネラ菌の特徴
◆基本情報
・動物や人間の腸内、自然界に広く存在
・魚では川魚・淡水魚・ウナギ・ナマズ・甲殻類などで見られる
・鶏肉、卵、レバーなどにも多く付着
◆感染経路
・加熱不足の食材(例:生卵、火の通りが甘い鶏肉)
・調理器具や手指を介して魚に付着するケースも多い
◆症状(感染後6~72時間以内)
・下痢、吐き気、腹痛、発熱(38〜40℃)
・発症が遅く潜伏期間が長いのが特徴
・免疫力の低い子どもや高齢者は重症化リスクが高い
◆特徴的なポイント
・乾燥や冷蔵でも長期間生き残る強さ
・加熱で死滅するが、中心部まで火を通す必要あり
■夏場にこれだけはやめて!NG行動
| 行動例 | なぜ危険? |
|---|---|
| 常温で魚を30分以上放置 | 菌が2~3倍に増殖(20分で倍々ゲーム) |
| まな板や包丁を使いまわす | 二次感染でサラダや他食材にも菌が付着 |
| 冷蔵庫に詰めすぎる | 冷却効果が下がり菌の活動を抑えきれない |
| 加熱不足の魚をそのまま食べる | 中心温度が低いと菌が生き残る可能性あり |
■家庭でできる具体的な予防策
◎【冷やす】釣ったらすぐに海水氷で冷却
→ 真水氷ではなく海水氷がおすすめ(魚体へのダメージが少ない+冷却効果が高い)
◎【洗う】調理前に真水でしっかり洗う
→ エラ・内臓まわり・ヒレ付近を重点的に洗浄
◎【分ける】調理器具の使い分けを徹底
→ 魚用とサラダ用で包丁・まな板は別々に使用
◎【焼く】加熱するなら75℃以上・1分以上を意識
→ 「表面だけ焼いた魚」はNG。中まで火を通す
■まとめ:夏は魚を「すぐ冷やす」「しっかり洗う」が鉄則!
・腸炎ビブリオ菌は海水に多く、真水に弱い菌
・サルモネラ菌は淡水魚や調理環境からの汚染が多い
・どちらも夏場(7〜9月)に活性化しやすく、20分で倍々に増殖
だからこそ、
✅ 釣った魚は即冷却
✅ 調理器具は徹底除菌
✅ 刺身などの生食は自己責任で慎重に
この「基本の3ステップ」を意識して、家族の健康を守りましょう!


