釣り人にとって天気予報は釣果を左右する重要な要素。
特に「低気圧が通過した直後は釣れる!」という話をよく耳にするのではないでしょうか?
本記事では、低気圧が海中環境に与える影響、魚たちの反応、そして魚がその変化を察知できる理由までを詳しく解説します。
低気圧が通過すると海の中はどうなる?
・気圧の低下で水圧が変わる
低気圧が接近すると、気圧(空気の重み)が下がります。
気圧が1ヘクトパスカル下がるごとに、海面の水圧がわずかに変化します。
それによって魚が感じる「水の重さ」も変わるのです。
特に浮袋(うきぶくろ)を持つ魚は、気圧の変化に敏感で、浮き沈みの調整が難しくなります。
そのため水深を変えたり、動きを止めたりする行動が見られます。
・海中の酸素濃度が変化する
低気圧に伴って風が強く吹き、海面がかき混ぜられます。
この撹拌によって、表層の酸素が海中に送り込まれ、酸素濃度が一時的に上昇します。
特に夜や曇天時には植物プランクトンの光合成が止まり、酸素が減少傾向になりますが、
低気圧による攪拌で一時的にそれがリセットされる場合もあります。
・海が濁る
低気圧通過に伴って風と波が強まり、底砂が巻き上げられて海が濁ります。
視界が悪くなることで、視覚でエサを捉える魚にとっては「警戒心が薄れる」という側面も。
一方で、濁りを嫌う魚(例:アジ・イサキなど)は深場に落ちたり、食い渋りになることもあります。
・水温が急変することも
強い雨が降ると、真水が大量に流れ込むことで表層水温が一時的に低下します。
これが魚にとってはストレスとなり、食いが止まる要因にもなります。
魚は低気圧を察知できる?その驚きのセンサーとは
・浮袋(うきぶくろ)が圧力センサー
魚の中には「浮袋(うきぶくろ)」という器官を持つ種類が多く、これがまさに“気圧の変化センサー”の役割を果たします。
気圧が下がると浮袋がわずかに膨らみ、水中でのバランスが変わるため、魚は敏感にその違和感を感じ取ります。
・側線(そくせん)で水の流れや振動を察知
魚の体側にある「側線」は、わずかな水の動きや波の変化を感じ取れるセンサー。
低気圧によるうねりや潮流の変化を敏感に察知して、行動パターンを変える手がかりになっています。
低気圧の前後、釣れるタイミングはいつ?
◎ベストタイミングは「低気圧が接近する前」
低気圧が接近して気圧が下がり始めるタイミングは、魚が活発に動き出すゴールデンタイム。
本能的に「これから海が荒れる」と感じ、エサを食いだめしようとするため、活性が急上昇します。
×通過直後は食いが落ちる傾向
低気圧通過後は、海が濁り、気圧も不安定なため魚の警戒心が高まりがち。
また水温の急変などにより、食いが止まることも珍しくありません。
【まとめ】低気圧と魚の行動を理解して釣果アップ!
低気圧は釣りにとって大敵でもあり、チャンスでもあります。
✔ 気圧低下による浮袋への影響
✔ 海水の酸素濃度や水温の変化
✔ 海の濁りと魚の視界変化
これらの要素が複雑に絡み合い、魚の活性や行動パターンが大きく左右されます。
釣行の計画を立てる際は、天気図や気圧の推移をチェックして、
「低気圧が近づく前」のタイミングを狙うことが、爆釣の鍵になります。


