・種苗(稚魚)の段階で自然由来のものを使用している場合がある
養殖業では、すべての魚を人工ふ化させるとは限りません。
天然の稚魚(種苗)を捕まえて育てるケースでは、その段階で寄生虫をすでに持っていることがあります。
とくにブリやヒラメなどでは、このパターンが報告されています。
・自然海域での「開放型養殖」では中間宿主が侵入する可能性がある
いけす(網生簀)は海に直接設置されているため、プランクトンや小魚などの中間宿主が入り込むことがあります。
この場合、寄生虫のライフサイクルが一時的に成立し、養殖魚にも寄生虫が見られる可能性があります。
・管理の手薄な施設・時期による感染
養殖業者によっては、予防処置や薬剤管理の徹底度に差があります。
また、季節によっては**水温や流入物(海鳥のフンなど)**の影響を受けて、寄生虫が侵入するケースもあります。
・養殖期間が長いと感染確率が増す
長期間飼育される養殖魚(特に大型魚種)では、外部からの微細な寄生虫の侵入がゼロにできないため、わずかに感染することがあります。
養殖期間中に魚同士で二次感染が起こる場合も稀にあります。
◆ まとめ:養殖魚の寄生虫は“例外的”
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養殖魚は人工餌・閉鎖環境により、寄生虫リスクは極めて低い
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しかし、天然由来の種苗や開放型生簀など、自然との接点があるとまれに寄生虫が確認される
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徹底した衛生・モニタリング管理で発生率は限りなくゼロに近づけられる
✅ 飲食店・消費者向け補足
まれな寄生虫も、加熱・冷凍処理で死滅するため、一般流通において健康被害のリスクはほぼありません。
ただし、活魚での生食を提供する場合には、入荷元や生産方法の確認が重要です。


