■ ① イガイとは?
・正式和名:イガイ(Mytilus galloprovincialis)
・波止や磯、テトラポッドなどにびっしり付着している黒っぽい2枚貝がこの種です。
・地中海原産の外来種ですが、日本の沿岸部に広く定着しています。
・日本では「イガイ」「カラスガイ」とも呼ばれることがあり、地方名も多数。
■ ② カラス貝とは?
・一般にイガイ=カラス貝と同義で使われます。
・名前の由来は「黒くてカラスの羽のように見えること」から。
・ただし、**内陸の淡水域では「カラスガイ」という別の貝(淡水産・在来種)**がいますので注意が必要です。
→ 海辺にいる黒いイガイ=「海のカラス貝」
→ 川や湖にいる巨大な貝=「淡水のカラスガイ(イシガイ科)」
■ ③ ムール貝とは?
・ムール貝は、イガイと同じムラサキイガイ科に属する食用の貝です。
・ヨーロッパで主に養殖されている大型種で、
フランス・イタリア・スペインなどでは料理によく使われます。
・日本でよく食べられているムール貝は、実は「イガイ(カラス貝)」とほぼ同種か非常に近縁種。
・ただし、養殖・選別されているため大型で肉厚・砂も少ないのが特徴。
■ 違いを整理(比較表)
| 項目 | イガイ(カラス貝) | ムール貝 |
|---|---|---|
| 分類 | ムラサキイガイ科 イガイ属 | ムラサキイガイ科 イガイ属 |
| 生息地 | 日本各地の磯・波止 | 主にヨーロッパで養殖 |
| 大きさ | 小型(3~7cm程度) | 中~大型(5~10cm以上) |
| 呼び名 | イガイ、カラス貝 | ムール貝 |
| 食用可否 | 可(だが砂や臭みが強い個体も) | 可(高級料理に使用) |
| 特徴 | 磯や堤防に自然発生 | 養殖され品質管理が行き届く |
■ 釣り人にとってのイガイの存在とは?
・イガイは堤防釣りではグレ(メジナ)・チヌ(クロダイ)などの好餌になる存在。
・特にイガイを砕いて撒き餌に使う「イガイ落とし込み」はチヌ釣りの名物技法です。
・ただし、イガイの殻は非常に鋭く、ライン切れやケガの原因になることもあるため注意!
◎ まとめ|イガイ・カラス貝・ムール貝は「見た目そっくりでも、背景が違う」
・イガイ=日本の自然に多い外来種で、カラス貝とも呼ばれる
・ムール貝=イガイの近縁種または同種の“食用ブランド”バージョン
・いずれも似た見た目をしており、食用も可能だが、衛生面や砂抜きに注意が必要


