
~浸透圧の観点からプロが語る保存の極意~
釣り上げたばかりの魚を「少しでも美味しく」持ち帰りたい——。
そんな釣り人にとって、氷の選び方は極めて重要です。
実は、ただの「真水氷」では魚の鮮度と味を落としてしまう可能性があるのです。
その理由は、「浸透圧(しんとうあつ)」にありました。
■ 浸透圧とは?釣り人でもわかる超シンプルな解説
浸透圧とは、水分や塩分が濃度の違いを埋めようとして移動する力のことです。
魚の体液には塩分が含まれており、
特に海水魚は約3.5%の塩分濃度で体内バランスが保たれています。
つまり、海の中では魚の体液と周囲の海水の濃度がほぼ等しく、
無理なく生きられる=浸透圧のバランスが取れている状態です。
■ 真水氷の落とし穴|魚にダメージを与える理由
氷を入れたクーラーボックスに真水(塩分0%)の氷水を作るとどうなるか?
✅ 浸透圧に大きな差が生じる
✅ 魚の体内の水分が真水側へ引き出される
✅ 細胞内の水分が減少=脱水状態
✅ 身がパサつく、うま味成分が流出、ドリップが増える
👉 この現象は一見目に見えませんが、味や食感でハッキリと差が出ます。
■ 海水氷は「魚と同じ塩分濃度」で理想的!
海水を凍らせて作る「海水氷」は、魚の体液とほぼ同じ塩分濃度3.5%前後です。
このため浸透圧の差が少なく、魚の細胞内の水分が流出しにくくなります。
✅ 身がしっとり保たれる
✅ うま味成分(アミノ酸・イノシン酸など)を逃さない
✅ 食感も柔らかく仕上がる
つまり、“冷やしながらも品質を守る”のが海水氷なのです。
■ 比較:真水氷 vs 海水氷
| 項目 | 真水氷(塩分0%) | 海水氷(塩分3.5%) |
|---|---|---|
| 浸透圧の差 | 大きい | 小さい |
| 細胞内の水分 | 外に引き出される(脱水) | 保たれる |
| 身の状態 | パサつく、ドリップが出る | しっとり、うま味キープ |
| 保存適性 | 短時間・緊急用 | 長時間・高品質な保存に最適 |
■ 釣り人へのアドバイス|「氷」にこそ差が出る!
アジ、アオリイカ、グレ、ブリ、どんな魚でも、クーラー内の冷却環境が品質を左右します。
とくに暑い季節や長時間の釣行では、
・「真水氷は簡単だが、魚にストレスを与える」
・「海水氷は手間がかかるが、魚を最高に仕上げてくれる」
この意識だけで、釣果の価値がワンランク上がります。
■ まとめ|浸透圧が“旨さの境界線”
✅ 浸透圧の差は、魚にとって大きな負担になる
✅ 海水氷なら、自然に近い状態で保存できる
✅ 釣果を「おいしく」するなら、海水氷が最強の選択!
今後の釣行では、「氷」にもこだわってみてください。
それだけで、魚の旨さは変わります!
海水氷は釣太郎では、1キロと3キロ(ともにブロック)販売しています。

