昔の日本人が冬でも木綿の着物に下駄という軽装で過ごせたのは、現代人とは異なる
生活環境・体質・文化が関係しています。
1. 環境の違い
・昔の家はすきま風が多く、寒さに適応しやすい環境だった。
→ 現代の家は断熱性が高く、エアコンや暖房が整っているため、寒さに対する耐性が落ちやすい。
・外気温に慣れる機会が多かった。
→ 仕事や移動は基本的に屋外中心だったため、寒さに適応する体が作られていた。
→ 現代は屋内生活が多く、寒暖差に弱い体になりがち。
2. 体質(寒さへの適応能力)
・昔の人は寒さに慣れた体質だった。
→ 体温を維持しやすいように褐色脂肪細胞(体温を上げる細胞)が活発だった可能性がある。
→ 現代人は暖房に依存しがちで、寒冷適応の能力が低下している。
・食事が体を温める効果を持っていた。
→ 味噌汁、根菜類(大根、ゴボウ)、発酵食品などは体を温める食材が多かった。
→ 現代は冷たい飲み物や加工食品が増え、内臓から冷えやすい食生活になっている。
3. 文化・生活習慣
・動くことで寒さをしのいでいた。
→ 仕事や生活の中で体を動かす機会が多く、常に発熱しやすかった。
→ 現代はデスクワークや座りがちな生活が増え、体温が上がりにくい。
・下駄や裸足に近い生活が足を鍛えていた。
→ 足裏の血行が良くなり、冷えに強い体になっていた。
→ 現代人は靴下や靴に慣れ、足裏の冷感耐性が低下している。
・寝具や暖房の工夫があった。
→ 囲炉裏や湯たんぽ、コタツを活用し、局所的に温めていた。
→ 現代は部屋全体を暖房で温めるため、体が寒さに適応する機会が少ない。
結論
昔の人は単純に「寒さに強かった」というより、生活全体が寒冷適応しやすい環境だった。
現代人が同じ格好で過ごせば体調を崩すのは、住環境・体の適応能力・食生活・活動量の変化によるもの。
「昔の人の体質が違った」というよりは、生活習慣が寒さに適応できるようになっていたと
考えるべきかもしれません。


