海藻は加熱すると色が大きく変化することがあります。
代表的な例として、「ワカメを茹でると緑色になる」「ヒジキを煮ると黒くなる」などが知られています。
この色の変化には、海藻に含まれる色素(クロロフィル・フコキサンチン・フィコビリン)が関係しています。
それでは、具体的な理由を解説します!
1. ワカメが茹でると緑色に変わる理由
🔹 原因:フコキサンチン(褐色の色素)の分解
・ワカメやコンブなどの**褐藻類(茶色っぽい海藻)**は、フコキサンチンという色素を持っています。
・このフコキサンチンは、熱に弱く、お湯に入れると分解される。
・フコキサンチンが分解されると、緑色のクロロフィル(葉緑素)が表に出る。
➡ 結果:ワカメは茹でると鮮やかな緑色に変わる!
✅ 同じ変化が起こる海藻:ワカメ、メカブ、カジメ、コンブ など
2. ヒジキが煮ると黒くなる理由
🔹 原因:タンニンと鉄分の結合
・ヒジキはもともと褐色~茶色の海藻。
・しかし、加工や調理の過程で黒く変色する。
🔸 ① 乾燥ヒジキが黒い理由
・ヒジキは収穫後に釜茹で(灰汁抜き)を行い、乾燥させる。
・この際に海藻に含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)と鉄分が結びつき、黒く変色する。
・昔は鉄釜で茹でたため、鉄分が多く含まれて黒くなったが、現在は人工的に鉄分を添加することもある。
🔸 ② 生ヒジキを煮ると黒くなる理由
・生ヒジキを煮ると、ヒジキに含まれるタンニンが鉄と結びつき、黒く変化する。
➡ 結果:ヒジキは加熱すると黒くなる!
✅ 同じ変化が起こる海藻:ヒジキ、フノリ など
3. 赤い海藻(ノリ・トサカノリ)が加熱すると緑色になる理由
🔹 原因:フィコビリン(赤色の色素)の分解
・紅藻類(赤い海藻)には、「フィコエリスリン」や「フィコシアニン」といった赤色や青色の
色素が含まれている。
・これらの色素は熱に弱く、加熱すると分解されてしまう。
・赤い色素がなくなると、隠れていたクロロフィル(緑色の色素)が見えるようになる。
➡ 結果:ノリやトサカノリは加熱すると緑色に変わる!
✅ 同じ変化が起こる海藻:ノリ、トサカノリ、オゴノリ など
4. まとめ:海藻が加熱で色が変わる理由
| 海藻の種類 | 元の色 | 加熱後の色 | 色の変化の理由 |
|---|---|---|---|
| ワカメ・コンブ(褐藻類) | 褐色(茶色) | 緑色 | フコキサンチン(褐色の色素)が分解され、クロロフィル(緑色)が見える |
| ヒジキ(褐藻類) | 褐色~茶色 | 黒色 | タンニン(ポリフェノール)と鉄が結びつき、黒く変化 |
| ノリ・トサカノリ(紅藻類) | 赤色~紫色 | 緑色 | フィコビリン(赤色の色素)が熱で分解され、クロロフィル(緑色)が見える |
5. 海藻の色変化は「色素の性質」と「化学反応」が関係!
🔹 ワカメが緑になるのは「褐色の色素(フコキサンチン)が壊れるから」
🔹 ヒジキが黒くなるのは「鉄分とタンニンが結びつくから」
🔹 赤い海藻が緑色になるのは「赤い色素(フィコビリン)が分解されるから」
➡ 海藻の色が変わるのは「劣化」ではなく「自然な化学変化」なので、安心して食べられる!



