アオサ(Ulva spp.)は、磯や堤防周辺に生える緑藻で、グレ(メジナ)釣りのエサとして有名です。
しかし、グレ以外にも多くの魚がアオサを好んで捕食し、水温や環境によって発生・消滅するサイクルがあります。
今回は、アオサの特徴・どんな魚が食べるか・発生水温と消滅時期を詳しく解説します。
① アオサの特徴
外見・成長環境
- 鮮やかな緑色の海藻で、波の当たる岩場やテトラポッドに群生
- 光合成が活発なため、日光の当たる浅場を好む
- 海水に浸かっているとぬめりがあり柔らかいが、乾燥するとパリパリになる
- **潮間帯(干潮時に露出するエリア)**でよく見られる
成長と増殖の特徴
- 春から初夏にかけて繁殖が活発になり、短期間で群生する
- 栄養塩(窒素・リン)が豊富な環境で急成長
- 赤潮の原因になることもあるが、適量なら魚の餌場を形成
② アオサを食べる魚(グレ以外の魚種)
アオサは草食性の魚や雑食性の魚にとって重要なエサになります。
グレ以外にも以下の魚がアオサを捕食します。
磯・防波堤でアオサを食べる魚
✔ チヌ(クロダイ):磯や防波堤で、アオサを主食とする個体もいる
✔ アイゴ(バリコ・アイ):アオサが大好物で、磯の海藻を積極的に食べる
✔ イスズミ:南方系の魚で、アオサを含む海藻をよく食べる
✔ ニザダイ(ブダイ):磯周辺の海藻を削り取るように食べる
✔ サンノジ(ニザダイの一種):アオサの群生する磯で見かけることが多い
汽水域・河口周辺でアオサを食べる魚
✔ ボラ:藻類を食べる性質があり、アオサも好む
✔ カワハギ:岩場でアオサをかじることがある
✔ フグ類(クサフグ・ショウサイフグ):小さくちぎって食べることがある
エサとしての有効性
✔ グレ釣りでは、磯周りに生えたアオサをそのままエサにできる
✔ **チヌ釣り(ウキ釣り)**でも、アオサを食べる個体がいるため使える
✔ アイゴやニザダイのエサになるが、ターゲットにしない釣り人も多い
③ アオサの発生水温と消滅時期
アオサは水温によって発生・消滅するサイクルがあります。
発生水温
✔ 水温10℃以上から発生し始める(冬~春にかけて成長)
✔ **水温15~22℃**で最も成長が活発になる(春~初夏がピーク)
消滅水温
✔ 水温25℃を超えると成長が鈍化(夏場は減少傾向)
✔ 30℃以上になると枯れる(真夏の高水温期にはほぼ消滅)
✔ 秋になると再び成長を始めるが、冬ほどの繁殖力はない
地域別の発生と消滅時期(和歌山南紀の場合)
✔ 1月~3月:発生初期(水温が10℃以上になり成長開始)
✔ 4月~6月:最盛期(春の高水温で増殖、魚がよく集まる)
✔ 7月~8月:減少期(水温が上がりすぎると枯れる)
✔ 9月~12月:成長回復(秋以降、水温低下とともに回復)
④ 釣りエサとしての活用ポイント
✔ グレ(メジナ)釣りでは、ウキ仕掛けにそのまま付けるのが効果的
✔ チヌ(クロダイ)釣りでは、フカセ釣りのエサやマキエに活用
✔ 現地で採取したアオサをそのまま使えるので、コストゼロで準備可能
✔ 磯際に寄っている魚を狙うときに特に有効
⑤ まとめ
アオサは磯に生える緑藻で、グレ(メジナ)釣りのエサとして有名ですが、チヌやアイゴ、
ニザダイなどの魚も捕食します。
✔ 水温10℃以上で発生し、15~22℃で最も成長が活発
✔ 水温25℃を超えると枯れ、30℃以上では完全に消滅
✔ 和歌山南紀では春~初夏(4~6月)が最盛期、真夏は消滅傾向
✔ グレ釣り・チヌ釣り・磯釣りのエサとして非常に有効
アオサの発生時期を理解し、釣行時に活用すれば釣果アップにつながります!


