アオリイカは甲殻類と魚類の両方を捕食しますが、一般的には魚類を好む傾向があります。ただし、状況や環境によってその好みが変わることもあります。以下に詳細を説明します。
1. 魚類を好む理由
- 捕食の効率性 魚類は甲殻類に比べて泳ぐスピードが速く、イカの俊敏な捕食能力に適しています。特に、イカの触腕は動きの速い魚を捕まえるのに適した形状をしているため、魚類を好むと考えられます。
- 豊富な栄養素 魚類は高タンパクでエネルギー密度が高く、アオリイカの成長やエネルギー補給に理想的な餌です。
- 環境要因 アオリイカが生息する浅場では、アジやイワシなどの小魚が多く、餌として捕食しやすい状況が整っています。魚類が手に入りやすい環境では、自然と魚を優先する傾向があります。
2. 甲殻類を捕食する理由
一方で、アオリイカが甲殻類を捕食するのは以下の理由が考えられます:
- 捕食対象の多様性 環境によっては、甲殻類(エビやカニ)が魚類よりも豊富に存在する場合があります。特に夜間や浅場では甲殻類が活動的になるため、これらを捕食することが増えます。
- 季節や環境による影響 冬場や魚類が少ない環境では、甲殻類が重要な餌になります。また、砂地や岩場が多い場所では甲殻類が隠れているため、効率的に捕まえることができます。
- 甲殻類の動き 甲殻類の動き(歩行やホバリング)は、アオリイカの捕食本能を刺激することがあります。特にエビのように跳ねる動きは、アオリイカが反応しやすいとされています。
3. 状況による好みの変化
アオリイカの捕食対象は、その時の環境条件や個体の状況によって変化します。
魚類を好む状況:
- 魚が豊富にいる時期や場所。
- アオリイカが活性化しており、速い動きを追いかける体力がある場合。
- 外洋での活動が多い場合(外洋性のイカは魚を主に捕食)。
甲殻類を好む状況:
- 魚が少ない環境や季節(冬など)。
- 岩場や砂地が多いエリア。
- 甲殻類が活動的な夜間や満潮時。
- 小型の個体や若いアオリイカ(体力が少なく、動きの遅い餌を好む)。
4. 釣りでの実績から見るアオリイカの好み
釣りにおいても、餌木(エギ)やヤエン釣りで使用する餌の実績は魚類が多いです。
- 魚類の餌 アジやイワシなどの魚を使用した釣りは実績が高く、アオリイカが反応しやすい傾向があります。
- 甲殻類の餌 甲殻類を模したルアー(エビ型のエギなど)でも釣れることがありますが、魚型のエギより反応が落ちる場合があります。
5. 結論
アオリイカは魚類と甲殻類を両方捕食しますが、一般的には魚類を好む傾向が強いです。ただし、環境や季節、餌の供給状況によって甲殻類を捕食する割合が増える場合もあります。
- 魚類:効率が良く、動きが速い餌を捕らえるのに適している。
- 甲殻類:環境に応じて選択されるが、魚に比べると優先度が低い。
釣りの場合は、魚類を模した餌(活きアジや魚型エギ)が主流となる理由もここにあります。


