アオリイカは透明だが、時に黒くなったり、斑点模様が浮き出たり、赤身を帯びることもある。この理由と仕組み解説

アオリイカが透明な状態から黒くなったり、斑点模様を浮かび上がらせたり、赤みを帯びることができるのは、皮膚にある特殊な色素細胞(クロマトフォア)と光反射細胞(イリドフォア、ルコフォア) の働きによるものです。これにより、アオリイカは瞬時に体色を変える能力を持っています。この理由と仕組みについて詳しく解説します。


理由:なぜアオリイカは体色を変えるのか?

1. 捕食者から身を守るため(カモフラージュ)

アオリイカは体色を周囲の環境に合わせて変化させることで、背景に溶け込み、捕食者から身を守ります。例えば:

  • 黒っぽい岩場では暗い色になり、岩の影と同化。
  • 砂地では斑点模様を浮き上がらせ、砂の模様に似せます。

2. 獲物への接近(ステルス性)

捕食行動時には透明に近い色を保つことで、獲物(小魚やエビ)に気づかれにくくなります。また、動きを最小限に抑え、擬態による接近を図ります。

3. 感情表現・コミュニケーション

アオリイカは仲間や敵に対して、体色変化を用いて感情や意図を伝えます。

  • 黒くなる:警戒心や威嚇。
  • 赤みを帯びる:興奮状態や攻撃的な意思。
  • 斑点模様:興奮や環境適応に応じた変化。

4. 状態や体調の表れ

  • 健康な個体は体色変化が活発ですが、弱っている場合は透明のままで変化が乏しくなることがあります。

仕組み:体色変化のメカニズム

アオリイカの皮膚は、3層構造になっており、それぞれが役割を果たしています。

1. クロマトフォア(色素胞)

  • クロマトフォアは赤、黄、茶色、黒などの色素を持つ細胞で、筋肉によって収縮・拡張します。
  • 拡張時:色素が広がり、体が黒っぽく見える。
  • 収縮時:色素が縮まり、透明に近い状態になる。

2. イリドフォア(光反射細胞)

  • イリドフォアは皮膚の深い層にあり、光を反射する役割を持つ細胞です。
  • 青や緑の金属光沢を生み出します。
  • 周囲の光条件に応じて反射の強さを調整し、輝くような模様を作ることも可能です。

3. ルコフォア(白色細胞)

  • ルコフォアは光を拡散させる性質があり、白い斑点を作ることができます。
  • 砂地など白っぽい背景で効果的なカモフラージュを提供します。

神経制御による瞬時の変化

アオリイカは、これらの細胞を神経と筋肉で制御しています。脳からの信号が直接筋肉に伝わり、瞬時に体色を変えることが可能です。

  • 自律神経系により、周囲の状況に応じた体色変化が自動的に行われます。
  • 外的要因(捕食者、獲物、環境変化)に反応するスピードが非常に速いのが特徴です。

色変化の例と意味

体色の状態 意味・状況
透明(薄い色) リラックス状態、周囲に目立たない。
黒くなる 警戒、威嚇、敵への対抗意識。
斑点模様 カモフラージュや興奮状態。
赤みを帯びる 攻撃性や興奮、捕食時の集中。

アオリイカの体色変化の魅力

この体色変化はアオリイカの高度な適応能力と進化の賜物であり、捕食者から身を守り、獲物を捕らえ、仲間とコミュニケーションを取るための重要な手段です。

この柔軟な体色変化の仕組みを知ることで、釣りや観察時にアオリイカの行動をより深く理解できるでしょう。

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アオリイカは透明だが、時に黒くなったり、斑点模様が浮き出たり、赤身を帯びることもある。この理由と仕組み解説。釣太郎

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