ヤエン釣りにおいて、活きアジをただ泳がせるだけでは警戒心の強い巨大アオリイカはなかなか抱いてくれません。
釣果を劇的に分ける最大の鍵は、イカにアジを襲わせるための「食わせの間」を意図的に作り出すことです。
特に春の大型イカは賢く、不自然な動きをするエサには一切見向きもしないため、ライン操作の極意が問われます。
まずアジを海に投入した直後は、ラインを張りすぎず、アジが自分の力で自然に潜っていくのを待つことが基本です。
ここで無理に引っ張るとアジが弱り、海面でパシャパシャと暴れるだけでイカの潜むタナまで到達しません。
アジが落ち着いて適度な深さまで潜ったら、今度はラインのテンションを張りすぎず緩めすぎない絶妙な状態を保ちます。
波の揺れに合わせて穂先がわずかに上下する程度の張りが、海中のアジに最も自然な泳ぎをさせる最適なテンションです。
そして、イカの気配を感じたり、アジが急に暴れ出したりした時こそ、最大のチャンスとなる「食わせの間」の作り所です。
意図的にラインを少しだけ送り込み、テンションをふっと抜くことで、逃げ惑っていたアジが力尽きてフワッと沈み込みます。
この無防備に姿勢を崩して沈んでいく瞬間こそが、警戒していたアオリイカの本能を強烈に刺激し、思わず抱きつくタイミングなのです。
常に糸を張ったままではエサが不自然に引っ張られ続け、イカが抱きつくスキを与えられず見切られてしまいます。
海中のアジが今どのような姿勢で泳いでいるかを頭の中でイメージし、意図的にテンションを抜く動作を入れることがヤエン師の腕の見せ所です。
本日4月12日の日曜日は、潮回りも良く南紀エリアでの春アオリイカ狙いに絶好の釣り日和となっています。
ぜひこの週末は、釣太郎で元気な活きアジを手に入れて、最高の一杯を狙いに磯へ出かけてみてください。

