海が荒れて釣りに行けず、自宅で仕掛けを作りながらうずうずしていた経験は誰にでもありますよね。
しかし、その悔しさを晴らすかのように、海が荒れた数日後は魚の活性が一気に高まり爆釣する大チャンスなのです。
今回は、なぜ海が荒れた後に魚が狂ったように釣れるようになるのか、その自然のメカニズムを分かりやすく解説します。
海底がかき混ぜられてエサが豊富になるからです。
強風や大きなうねりによって海が荒れると、普段は穏やかな海底の砂や泥が底から大きくかき混ぜられます。
すると、砂の中に隠れていたゴカイなどの虫エサや、小さなカニなどの甲殻類が海中に一気に巻き上げられるのです。
魚たちにとって、これはごちそうが目の前に次々と流れてくる、まさにボーナスタイムのような状態と言えます。
普段はエサを探すのに苦労している魚も、この時ばかりは食い気を爆発させてエサを捕食し始めます。
その結果、私たちが落とした仕掛けにも警戒することなく果敢にアタックしてくるようになります。
海水に豊富な酸素が溶け込みリフレッシュするからです。
海が荒れて一面に白波が立つと、空気中の新鮮な酸素がたっぷりと海中に溶け込んでいきます。
特に夏場など水温が高く、海中が酸欠気味になりやすい季節には、この酸素供給が魚にとって恵みの雨となります。
新鮮な酸素をエラから取り込んだ魚たちは、身体の動きが活発になり、エサを追いかけるスピードも格段に上がります。
よどんでいた潮が綺麗に入れ替わることで、魚たちのやる気スイッチが完全にオンになるのです。
濁りによって魚の警戒心が薄れるからです。
波によって海底の泥が巻き上げられると、海面に適度な濁りが発生します。
この海中の濁りは、魚にとって自分の姿を隠してくれる絶好のブラインドカーテンになります。
普段は鳥などの外敵を恐れて岩陰にじっと隠れている警戒心の強い魚も、濁りのおかげで大胆に広い範囲を泳ぎ回れるようになります。
釣り人の影や、仕掛けの糸の不自然さも見破られにくくなるため、驚くほど簡単に口を使わせることができるのです。
ただし、流木などのゴミが多すぎたり、カフェオレのようなきつすぎる泥水状態では魚もエサを見つけられないため逆効果になります。
荒れた後の釣行で注意すべきポイントをご紹介します。
海が荒れた数日後は釣れる確率が跳ね上がりますが、自然相手の遊びである以上、安全対策は絶対に怠らないでください。
波がすっかり収まったように見えても、沖から突然大きなうねりが押し寄せてくることも珍しくありません。
ライフジャケットの確実な着用や、滑りにくい靴選び、足場の確認など、万全の準備をして釣りを楽しみましょう。

