結論:国産サバは「5年で半減以上」
まず押さえるべき数字はこれです。
| 年度 | サバ類漁獲量 | 備考 |
|---|---|---|
| 2018年 | 約54万トン | サバ缶ブーム期 |
| 2023年 | 約26万トン | 5年で約50%減 |
| 2024年 | 約26万トン前後 | 歴史的低水準が継続 |
つまり、 国産サバは “半分以下” に縮小し、加工用・生鮮用に回せる量が激減しているということ。
なぜ国産サバがここまで減ったのか?
① 長期的な漁獲量の減少
日本のサバ漁獲量は1978年の162万トンをピークに、長期的に減少。 2023年は約26万トンと、過去最低レベル。
② 小型サバの大量漁獲(資源悪化)
2024年のデータでは、漁獲の59%が養殖用の餌(幼魚中心)に回っており、 成魚になる前に獲られてしまう構造が続いている。
→ 成魚が減る → 卵を産む量が減る → 資源がさらに減る という悪循環。
③ 海水温の変化で回遊ルートがズレた
海水温上昇により、サバの主漁場が北へ移動。 本州近海では漁獲が激減し、北海道周辺に偏る傾向が続く。
④ 国際的な取り合い
太平洋系群では、日本の漁獲量が減る一方、 ロシア・中国の漁獲が増加し、国際競争が激化。
サバ缶メーカーが製造中止した理由
● 原料(国産サバ)が確保できない
岩手県産の人気ブランド「サヴァ缶」は、 不漁・原料高騰・工場休止が重なり販売終了。
● サバ缶価格は100円 → 300円へ
原料不足と物価高で、サバ缶は3倍に高騰。 「大衆魚ではなくなった」と言われるほど。
スーパーのサバが外国産だらけになった理由
国産サバの用途内訳(2024年)を見ると、 生鮮用はわずか11%しかない。
| 用途 | 割合 |
|---|---|
| 養殖用の餌 | 59% |
| 缶詰向け | 15% |
| 加工品 | 14% |
| 生鮮用 | 11% |
つまり、 スーパーに並ぶ国産サバの量は、全体の1割しかないということ。
→ 結果、 ノルウェー産・アイスランド産などの輸入サバが主流に。
国産サバは今後どうなる?
● 資源回復には時間がかかる
サバは成長が早い魚だが、 幼魚の大量漁獲が続く限り、資源回復は難しい。
● TAC(漁獲枠)は大幅削減
2025年の漁獲枠は前年比61%減。 国としても危機感を持っている。
まとめ:国産サバは「半減以上」
- 2018年 → 2023年で約50%減
- 生鮮用に回るのは全体の11%
- サバ缶メーカーの撤退は“必然”
- スーパーが外国産だらけなのも“当然の結果”
国産サバは、 「希少な高級魚」へ向かう流れが加速していると言える。

