イサギとアジ。
どちらも人気魚ですが、実は中身はかなり別物です。
結論から言うと。
脂の乗ったアジは親しみやすい万能型。
イサギは上品で大人向けの高級白身。
こう考えるとわかりやすいです。
アジの強みは、旨味のわかりやすさです。
脂、血の旨味、香り。
これがしっかりあるので、刺身でも焼きでもフライでも外しにくい魚です。
特に鮮度が良いアジは、口に入れた瞬間のインパクトが強いです。
一方イサギは、派手さより品の良さ。
白身なのに味が薄すぎず、しかもクセが少ない。
刺身はしっとり。
塩焼きは皮目が香ばしく、身はふっくら。
「魚を食べている満足感」はかなり高いです。
品質面でも違いがあります。
アジは血が多く、傷みやすい。
だから釣った直後の冷却で差が出ます。
扱いが甘いと、すぐ臭みが出やすい魚です。
対してイサギは、アジより身の印象が落ち着いていて、上手に締めて冷やせばかなり上質に仕上がります。
夏の旬イサギは、脂と白身のバランスが非常に良く、好きな人にはアジ以上の評価になります。
食味をざっくり比べると。
刺身のわかりやすい旨さはアジ。
塩焼きや上品な味わいはイサギ。
こんな勝負です。
つまり。
家族みんなで食べやすいのはアジ。
魚好きがしみじみ評価するのはイサギ。
そんな違いがあります。
ひとことで言うと。
アジは「うまさが前に出る魚」。
イサギは「うまさが後から深く来る魚」。
ここが最大の違いです。

