夏の磯や船釣りで、元気いっぱいに竿先を叩いてくれるのがイサギです。

釣り人なら誰もが知る人気のターゲットですが、幼魚の頃の姿をご存知でしょうか。

体に鮮やかな黄色の縦縞模様が入っていて、その姿がイノシシの子供にそっくりなんです。

だから現場の釣り人たちは、親しみを込めてウリ坊と呼んでいます。

手のひらサイズのウリ坊は群れで浅場を泳ぎ回り、サビキ釣りなどでよく釣れるお馴染みの魚です。

小さくてもイサギ特有の小気味良い引きを見せてくれるので、子供たちにも大人気ですね。

このウリ坊が成長していくにつれて、不思議なことにあの可愛らしい縦縞模様は少しずつ薄くなっていきます。

20センチを超える頃にはすっかり模様が消え、全体的に落ち着いたオリーブ褐色へと姿を変えるのです。

完全に模様が消えた成魚になると、今度は体高も出てきて立派な風格が漂い始めます。

現場で毎日様々な魚を見ていますが、イサギほど成長過程で見た目が変わる魚も珍しいかもしれません。

成魚になったイサギは警戒心も強くなり、タナをしっかり合わせないと口を使ってくれなくなります。

ウリ坊の頃はあんなに無邪気にエサに食いついてきたのに、大人になるとすっかり賢くなるから面白いものです。

あの模様の変化は、過酷な自然界を生き抜くための立派な保護色として機能しているのでしょう。

釣太郎でもこれからの季節、大きく育った良型のイサギが続々と持ち込まれるようになります。

ウリ坊から立派な成魚へ、その成長の軌跡に思いを馳せながら釣り糸を垂れるのも味わい深いものです。

ぜひ皆さんも、時期によって姿を変えるイサギの魅力に海で直接触れてみてください。

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