イワシ3魚種、キビナゴ、サバ、アジの直近7年の漁獲量推移説明。

活けアジだけでなく、海全体で何が起きているのか。

釣り人の皆様に現状をより深く理解していただくため、アジを含む主要な魚種の直近7年の漁獲量推移をまとめました。


主要魚種の漁獲量推移(2018年〜2024年推定)

近年の日本の漁業は「マイワシの一人勝ち」と言われるほど偏りが出ており、それ以外の魚種は軒並み厳しい状況が続いています。

魚種 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024(予) 傾向
マアジ 13.5 12.1 10.4 11.2 9.8 9.0 8.6 激減
サバ類 50.8 45.1 38.2 34.6 31.5 29.0 26.5 半減
マイワシ 52.5 53.5 59.8 61.2 58.0 55.0 52.2 高止まり
カタクチイワシ 9.3 14.5 13.2 15.6 18.2 22.0 29.9 回復傾向
ウルメイワシ 3.5 3.2 2.8 2.5 2.1 1.9 1.7 減少
キビナゴ 0.45 0.42 0.38 0.35 0.31 0.28 0.25 低迷

※単位:万トン(農林水産省統計・資源評価より概算)


各魚種の現状と背景

1. アジ・サバの「食卓の危機」

かつては大衆魚の代表格だったアジとサバですが、ここ数年は不漁が常態化しています。

特にサバは直近7年で漁獲量がほぼ半分まで落ち込んでおり、これがエサ用アジの価格にも間接的に影響を与えています(食用アジへの需要シフトなど)。

2. イワシ3魚種の「格差」

  • マイワシ:1980年代の爆発的な量には及びませんが、依然として高い水準を維持しています。

  • カタクチイワシ:2018年の底を脱し、現在は回復基調にあります。

  • ウルメイワシ:アジと同様に沿岸部での減少が目立っており、貴重な存在になりつつあります。

3. キビナゴの深刻な減少

地域的な偏りが大きい魚種ですが、全体としては減少傾向にあります。

海水温の変化により回遊ルートが変わり、かつてのような「寄りの良さ」が見られなくなっているエリアが増えています。

なぜこれほどまでに減っているのか?

大きな要因は**「海洋環境の激変」**です。

黒潮の大蛇行が続き、海水温が下がらないことで、魚たちの産卵場所や稚魚が育つ環境が大きく変わってしまいました。

さらに、マイワシが増えすぎると他の魚(アジなど)が追いやられるという「魚種交替」の現象も起きています。


まとめ:釣り糸を垂らす皆様へ

海の豊かさが変わってきている今、エサの確保は「努力」だけではどうにもならない局面にあります。

私たち釣太郎も、この厳しい推移を注視しながら、なんとか皆様の釣りを楽しめる環境を守っていきたいと考えています。

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