アジの漁獲量はなぜ減った?ここ10年の推移と活けアジ価格が上昇する理由

最近、釣具店やエサ屋でよく聞かれる質問があります。

「活けアジ、なんでこんなに高くなったん?」

これは単なる値上げではありません。
実は、日本のアジの漁獲量自体が減少しているのです。

特にここ10年は、資源量や漁獲量の変動が大きく、活けアジの確保も年々難しくなっています。

今回は、アオリイカ釣りに欠かせない活けアジ価格が上昇する理由を、
「アジ漁獲量の推移」というデータから解説します。


アジの漁獲量(ここ10年の推移)

 

日本の水産統計や資源評価資料をもとにすると、アジ類(主にマアジ)の漁獲量は次のような推移になっています。

漁獲量(概算)
2015 約30万トン
2016 約29万トン
2017 約27万トン
2018 約26万トン
2019 約25万トン
2020 約24万トン
2021 約23万トン
2022 約22万トン
2023 約21万トン
2024 約21万トン前後

このように、長期的には緩やかな減少傾向になっています。

さらに資源評価では、太平洋側のマアジ漁獲量は
1990年代には7~8万トンありましたが、近年は2万トン前後まで低下しています。

つまり、
アジは昔より「捕れにくい魚」になってきているのです。


なぜアジは減っているのか

 

理由は大きく4つあります。

① 海水温の変化

近年の海水温上昇は非常に大きい影響があります。

アジは回遊魚なので、
水温が変わると分布が変化します。

その結果

・漁場が変わる
・沿岸に寄らない
・漁獲量が減る

こういった現象が起きます。


② 小型魚の乱獲

アジは

0歳
1歳

といった若い魚が大量に漁獲されています。

資源評価でも
「漁獲の主体は0歳魚と1歳魚」とされています。

つまり、
大きくなる前に捕られてしまう魚が多いということです。


③ 漁業者の減少

日本の漁業者数は、
この20年で半分近くに減りました。

漁業者が減れば
当然、漁獲量も減ります。


④ 海の環境変化

黒潮の蛇行
海水温上昇
プランクトン量

これらもアジの資源量に大きく関係します。


それでもアジは「需要が高い魚」

 

漁獲量が減っているのに、
アジの需要はむしろ増えています。

理由は次の通りです。

食用
サビキ釣り
泳がせ釣り
アオリイカ釣り
青物釣り

つまり

釣りエサとしても需要がある魚

なのです。


活けアジ価格が上がる本当の理由

 

活けアジは普通の魚とは違います。

条件がかなり厳しいのです。

・小型サイズ
・生きている
・弱っていない
・水槽管理
・輸送

このコストが非常に高いのです。

さらに近年は

漁獲量減少
輸送費上昇
電気代上昇

これが重なり、
活けアジ価格は上がりやすくなっています。


アオリイカ釣りでは代替が効かない

 

アオリイカのヤエン釣りでは

アジ
イワシ
キビナゴ

などのエサがありますが、

圧倒的に実績が高いのはアジです。

理由は

・泳ぎが安定
・長時間生きる
・サイズが適切

このため、多少値段が上がっても需要が落ちにくいのです。


まとめ

 

ここ10年で、アジの漁獲量は少しずつ減少しています。

その影響で

活けアジ
泳がせアジ
ヤエン用アジ

などの価格は上がりやすくなっています。

つまり

活けアジが高くなるのは自然な流れなのです。

アオリイカ釣りに欠かせないエサだからこそ、
資源の変化を理解して大切に使いたいところです。


要約

 

アジの漁獲量はここ10年で減少傾向。
海水温や資源量の変化が影響。
活けアジは管理コストが高い。
そのためアオリイカ用活けアジの価格は上昇しやすい。

 

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