港の奥。
河口。
ドブ川のような場所。
水が濁り、油が浮き、泡が立っているような場所でも、なぜか魚がいます。
それが黒鯛(チヌ)とボラです。
他の魚がほとんどいない場所でも、この2種類は普通に泳いでいます。
「汚い場所の魚」というイメージを持つ人もいますが、実はこれは非常に優れた生存能力を持つ証拠です。
今回は、なぜチヌとボラが汚れた場所でも生きられるのかを、釣り人目線で解説します。
理由① 酸素が少ない水でも耐えられる
魚が死ぬ最大の原因は、酸素不足です。
汚れた水では
微生物
バクテリア
腐敗
が増えます。
このとき水中の酸素がどんどん消費されます。
すると普通の魚は呼吸できなくなり、弱ってしまいます。
しかしチヌとボラは、
低酸素耐性が非常に強い魚です。
つまり、酸素が少ない水でも呼吸ができる体を持っています。
そのため港の奥や河口など、酸素が少ない環境でも生きていけるのです。
理由② 何でも食べる「雑食性」
チヌとボラの共通点は、雑食性です。
例えばチヌは
カニ
ゴカイ
貝
エビ
海藻
コケ
など何でも食べます。
ボラの場合はさらに極端で、
泥
有機物
プランクトン
コケ
などを食べます。
つまり
餌が豊富な場所=汚れた場所
でも生きていけるのです。
むしろ汚れた場所は、
栄養が多く生物が増えるため、
チヌやボラにとっては
エサの宝庫になります。
理由③ 濁りに強い視覚
汚れた水は濁っています。
普通の魚は
視界が悪い
餌を見つけにくい
という問題が出ます。
しかしチヌは
底のエサを探す能力
が非常に高い魚です。
さらに
嗅覚
振動感知
を使ってエサを探します。
ボラも同様で、
底の泥を吸い込んで餌を探す能力があります。
つまり
視界が悪くても問題ない魚
なのです。
理由④ 塩分変化に強い
港や河口は
雨
川
の影響を受けます。
そのため
海水
淡水
が混ざり、塩分が大きく変化します。
普通の魚はこの変化に弱く、
長く居ることができません。
しかし
チヌ
ボラ
は
汽水適応能力
が非常に高い魚です。
そのため
河口
運河
港
などの不安定な環境でも生きられます。
理由⑤ 成長スピードが速い
もう一つの特徴は
成長が早いことです。
汚れた場所は
栄養が多い
プランクトンが多い
という特徴があります。
そのため
ボラ
チヌ
は短期間で大きく成長します。
実際、港の奥には
大きなチヌ
巨大ボラ
が多くいます。
実は「汚れた海の掃除屋」
チヌとボラは、
汚れた場所にいる魚
と思われがちですが、
実際は
海を掃除する役割
を持っています。
例えばボラは
泥
有機物
を食べます。
チヌは
死骸
底生生物
を食べます。
つまり
海底のゴミ処理係
のような存在なのです。
釣り人にとっての意味
この特徴を知ると、
釣りのヒントにもなります。
例えば
港の奥
濁り
河口
こういう場所は
チヌの一級ポイント
になります。
逆に、
水が綺麗すぎる場所では、
チヌが少ないこともあります。
要約
チヌとボラが汚れた場所でも生きられる理由は、次の5つです。
低酸素に強い
雑食性
濁りに強い
塩分変化に強い
成長が早い
この能力のおかげで、
他の魚が生きられない環境でも生き残ることができます。
つまりチヌとボラは、
海の中でも特に生命力が強い魚
なのです。

