夜の港で、
急にカマスの群れが入ってくることがあります。
このとき釣り人は
「カマスは光に集まる魚だ」
と思いがちですが、
実際は少し違います。
カマスは肉食性が強く、
主に小魚を追う魚です。
日本近海のカマス類の代表であるヤマトカマスは沿岸の近場にいて魚を食べることが知られており、
アカカマスも小魚や甲殻類を捕食します。
カマスは「光」より「ベイト」に寄る
集魚灯や常夜灯のまわりでは、
まずプランクトンや小魚が集まりやすくなります。
実際に、
魚類には光に対する行動変化があり、
イワシ、
アジ、
サバ類などは正の走光性を利用して集魚灯漁業の対象になることが知られています。
そのため夜の港では、
光に集まった小さなベイトを追って、
その上位捕食者であるカマスが差してくる、
という流れで考えるのが自然です。
つまり、
カマスが集魚灯に寄るというより、
集魚灯が作った“エサ場”に寄るわけです。
この見方は、
カマスが魚食性であることとよく一致します。
夜の港内に大群で押し寄せる理由
港内は外海より波や流れが弱く、
集魚灯の明暗がはっきり出やすい場所です。
小魚は明るい側に寄り、
捕食魚はその境目や少し暗い側で待ち伏せしやすくなります。
カマスは細長い体と大きな口で小魚を追うのに向いた魚です。
群れでベイトを追い込むと、
短時間だけ一気に群れが濃くなることがあります。
だから
「さっきまでいなかったのに急に群れが入った」
という現象が港で起きやすいのです。
釣り人が見るべきポイント
夜のカマス狙いで本当に見るべきなのは、
灯りそのものより
「ベイトがいるかどうか」です。
水面がざわつく、
小魚が散る、
明暗の境で何かが追われている。
こんな気配があれば、
その下や外側にカマスが差している可能性があります。
要するに、
夜カマスの本質は
「光に集まる魚を食いに来る魚」。
ここを理解すると、
ただ明るい場所を打つより、
明暗の境やベイトの逃げ場を狙ったほうが釣果は安定しやすくなります。

