リールを使わない「のべ竿」でのサビキ釣りは、手返しが良く、魚の引きをダイレクトに味わえる最高の釣り方です。
しかし、いざ堤防に立ってみると「仕掛けが底まで届かない」「魚を取り込めない」といったトラブルに直面することがあります。
その原因のほとんどは、竿の長さと海面までの「高低差」の計算ミスにあります。
1. なぜ「海面との距離」が重要なのか。
のべ竿はリールがないため、出せる糸の長さが「竿の長さ」とほぼ同じに制限されます。
そのため、釣り場の足場から海面までの高さ(足場高)を考慮しないと、狙いたいタナ(魚のいる層)にエサを届けることができません。
例えば、5mの竿を使っていても、足場が海面から3m高い場所であれば、海中に入れられる仕掛けの長さは実質2m分しか残らない計算になります。
2. 理想的な竿の長さの選び方。
一般的にサビキ釣りで狙うタナは「底付近」が基本です。
そのため、以下の計算式を意識して竿を選ぶのがSEO(正解への近道)です。
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足場の高さ + 狙いたい水深 = 必要な竿の長さ
足場が低い場所(1〜2m)であれば、3.6mや4.5mの竿で十分楽しめます。
しかし、大型の船が停泊するような足場の高い堤防(3m以上)では、5.4mや6.3mといった長めの竿がないと、底にいる良型のアジに届きません。
3. 取り込み時の「盲点」に注意。
竿が長すぎても短すぎても、魚を取り込む際に苦労します。
のべ竿は魚が掛かると大きくしなるため、足場が高すぎると魚を抜き上げる際に竿が折れそうになったり、手元まで届かなかったりします。
逆に竿が長すぎると、今度は手元に魚を寄せるのが難しくなります。
「竿の長さ = 足場の高さ + 2m程度」の余裕を持っておくと、魚を抜き上げた際にちょうど手元に収まりやすくなります。
まとめ:フィールドに合わせた竿選びを。
のべ竿サビキを成功させるコツは、事前に釣行先の「足場の高さ」を調べておくことです。
釣太郎がある南紀エリアのように、場所によって足場の高さが異なる地域では、長さの違う竿を2本持っておくと、どんな状況でも対応できます。
シンプルな仕掛けだからこそ、道具のバランスが釣果を大きく左右します。

