ダツが水面を走るように跳ぶのは、ただ驚いて暴れているだけではありません。
大きく分けると理由は3つで、
捕食、
回避、
興奮しやすい表層生活です。
ダツの仲間である needlefish は、表層を泳ぐ細長い魚で、獲物を追う時に
水面近くから勢いよく飛び出す行動が確認されています。
研究では、空中に飛び出して小魚を上から襲う行動も報告されており、これは攻撃距離を伸ばし、獲物に逃げられにくくするためと考えられています。
もう一つ大きいのが、驚いた時の逃避反応です。
ダツ類は表層を高速で泳ぐため、船、人影、波の反射、外敵の接近などに反応して、そのまま前方へ跳ね上がることがあります。
特に夜は人工灯火に強く反応しやすく、ライトに興奮した needlefish が水面上へ飛び出し、人に当たる事故も報告されています。
「人を狙っている」のではなく、速く逃げようとして一直線に飛んでしまうわけです。
つまりダツが跳ぶのは、表層で生きる魚として、速く追うためでもあり、速く逃げるためでもあるからです。
あの細長い体は水面を切るのに向いており、勢いがつくとそのまま空中へ飛び出しやすい。
釣り人から見れば危険な魚ですが、海の中ではそれが生存に有利な武器になっています。

