堤防に立って海をのぞき込んだ瞬間、
水面の色が変わって見えるほどの魚影に出会うことがあります。
それがカマスの大群です。
昔から「カマス1匹、底1000匹」と言われますが、
あれは決して大げさな話ではありません。
実際には、
表面に見えている数より、
その下にいる群れの方がはるかに多く、
釣り人が見ているのは全体の一部にすぎません。
なぜカマスの群れはあそこまで巨大に見えるのか
理由の一つは、
まず尾数そのものが多いことです。
カマスは群れで回遊する魚なので、
条件が合えば数百匹どころか、
数千匹単位で固まることがあります。
次に大きいのが、
横への広がりです。
群れは一点に団子状でいるのではなく、
堤防沿いに帯のように長く伸びます。
目の前だけ見てもすごいのに、
左右にも続いているため、
実際の規模は見た目以上になります。
さらに厄介なのが、
縦の層です。
表層だけに見えていても、
中層、
時にはその下にも同じ群れが重なっていることがあります。
つまり、
100匹見えていると思っていても、
実際はその何倍も下に控えているわけです。
釣り人が感じる「圧倒感」の正体
カマスの大群が衝撃的なのは、
単に魚が多いからではありません。
海面がざわつき、
水が黒く動き、
群れ全体が一つの生き物のように流れるからです。
あの迫力は、
数だけでなく、
密度、
広がり、
層の厚みが重なって生まれています。
だからこそ、
堤防でカマスが湧いた日は、
「今日は多いな」というレベルではなく、
海そのものがカマスに支配されたような光景になります。
要約
カマス大群の正体は、
大量の尾数、
横への広がり、
縦の層、
そして回遊の反復です。
釣り人が見ている群れは氷山の一角であり、
実際には数千匹規模になっていることも珍しくありません。
あの海を埋め尽くす瞬間こそ、
カマス釣りの最大の醍醐味です。

