かなりざっくり言うと、
「口に入るサイズ差があり、同じ場所に集まり、エサ不足や競争が起きやすい魚」
は共食いしやすいです。
研究では、
特にサイズ差
高密度
エサ条件
が強く関係するとされています。
共通点を釣り人向けに言い換えると、
次のようになります。
まず一番大きいのは
大きさのバラつきが出やすいことです。
同じ時期に生まれても、
成長の早い個体が先に“食う側”へ回ると、
小さい個体が狙われやすくなります。
魚類の共食い研究でも、
サイズの不均一化が進むほど共食いが起きやすい
ことが繰り返し示されています。
次に、
口が大きい、あるいは魚食性が強いことです。
魚は「飲み込めるかどうか」が大きいので、
口幅や開口の大きい魚、
もともと小魚を食べる性質が強い魚ほど、
同種の小型個体も餌になりやすいです。
バラマンディの研究でも、
共食いできる相手の大きさは
捕食者の口や体サイズに強く制限される
ことが示されています。
さらに、
密集しやすいことも共通点です。
狭い場所に多く集まると、
出会う回数そのものが増えるため、
攻撃や捕食が起きやすくなります。
密度上昇は共食いの発現を強める主要因として整理されています。
そして、
エサ不足や競争が強いことです。
外の餌が足りないと、
一番身近で栄養価の高い“動く餌”として
小さい同種個体が狙われやすくなります。
特に飼育環境では、
餌量や給餌頻度が共食い率にかなり影響します。
もう一つは
隠れ場所が少ないことです。
小さい個体が逃げ込める場所が少ないと、
大きい個体との接触が増えます。
最近の研究でも、
幼魚の避難場所の有無が共食いの出やすさを左右すると示されています。
つまり、
共食いする魚の共通点を一文でまとめると、
「成長差が出やすく、口に入るサイズ差が生まれ、密集しやすく、餌や隠れ場の条件が悪い魚」
です。
釣り人感覚で言えば、
共食いしやすい魚は
肉食性が強い
縄張りや競争がある
幼魚と成魚が近い場所にいる
という特徴を持ちやすいです。
なので、
「凶暴な魚だから共食いする」
というよりは、
食性
サイズ差
密度
餌不足
逃げ場の少なさ
この5つが重なった時に起きやすい、
と考えるとかなり近いです。

