海釣りに出かけると、沖の方にブイがたくさん浮いているのを見かけたことはありませんか。
あれは漁師さんたちが仕掛けた「漁業網」のひとつである「定置網」の目印だったりします。
今回は初心者の方に向けて、この定置網がどんな仕組みなのかをわかりやすく解説しますね。
漁業網とは、その名の通り海でプロの漁師さんが魚を獲るために使う網の総称です。
網を引いて群れを追い込む「底引き網」や、魚を群れごと包み込む「巻き網」など色々な種類が存在します。
その中でも沿岸の釣り場からよく見えて、南紀の海でもお馴染みなのが定置網です。
定置網は、魚が回遊してくる通り道に網を固定して待ち伏せする漁法になります。
網を船で引っ張り回すのではなく、海の中に巨大な迷路を作って魚が迷い込んでくるのを待つイメージですね。
必要な分だけを獲るため、海の環境や小さな魚の資源にとても優しいエコな漁法として昔から受け継がれてきました。
構造は大きく分けて「垣網(かきあみ)」と「身網(みあみ)」からできています。
垣網は、岸から沖に向かって長く張り出されたフェンスのような網です。
障害物にぶつかると沖の深場へ向かって泳ぐという魚の習性を利用して、巨大な落とし穴である身網へと誘導します。
身網は一度入ると外へ出にくい構造になっていて、最終的に一番奥の「箱網」という部分に魚が集まる仕組みです。
私たち釣り人にとっても、定置網が設置されている場所は潮通しが良く、間違いなく魚の通り道になっているという証拠になります。
ただ、網の周辺は漁師さんの大切な仕事場なので、仕掛けを絡ませたり船の邪魔になったりしないよう十分な距離をとって釣りを楽しんでくださいね。

