田辺市芳養(はや)堤防でカマスが釣れなくなったという情報をよく耳にします。
実際に芳養の堤防付近では網入れが行われ、その影響でカマスが激減してしまいました。
ここでは、網による捕獲率の真実と、みなべの群れとの関連性について詳しく解説します。
カマスの群れは網で何パーセント捕獲されるのか?
漁業で使われる定置網の場合、網に入った魚のうち実際に水揚げされるのは全体の約3割程度です。
残りの7割の魚は、時間が経つと網から外へ逃げてしまいます。
しかし、堤防周辺に居着いた群れを狙って直接網を入れた場合は状況が大きく変わります。
逃げ場のない狭い場所で群れを直撃するため、50%から80%以上が一気に捕獲されることも珍しくありません。
さらに、運良く網を逃れたカマスも強い警戒心を持ちます。
結果として群れが完全に散ってしまい、釣り人の目には全滅したように映るのが急に釣れなくなる大きな原因です。
芳養のカマスとみなべのカマスは別の群れ?
芳養のカマスとみなべのカマスは、大元を辿れば同じ黒潮に乗って南紀にやってきた大きな集団の一部です。
暖かい潮とベイト(小魚)を追って、和歌山沿岸を大きく回遊してきた魚たちです。
しかし、それぞれの湾内や堤防に豊富なエサを見つけると、そこに長期間留まって独立した小集団として行動し始めます。
つまり、現在は「芳養エリアの群れ」と「みなべエリアの群れ」に分かれて活動している状態です。
芳養の群れは網によって散ってしまいましたが、隣のみなべエリアの堤防には網が入っていないため、まだ大きな群れが居着いている場所があります。
まとめと今後のカマス釣りの対策
芳養で網が入った後も、みなべ方面へ足を伸ばせばカマスに出会える確率は十分にあります。
特に朝夕のマズメ時は、カマスが表層に浮いて活発にベイトを追う最大のチャンスです。

