河口や汽水域、さらには淡水域にまで入り込む黒鯛(チヌ)やボラ。
一方で、同じような海水魚であるはずのグレやアジ、カマスなどは河川ではほとんど見かけません。
いったい何が違うのでしょうか?
今回は、黒鯛とボラが河川に強い理由と、他の魚が入ってこない生態的な背景を、釣り人目線でわかりやすく解説します!
■ 黒鯛とボラは“汽水域の達人”
まず注目すべきは、黒鯛とボラの“順応力”の高さです。
| 特徴 | 黒鯛(チヌ) | ボラ |
|---|---|---|
| 塩分濃度への適応力 | 非常に高い(淡水〜海水まで対応) | 非常に高い |
| 呼吸能力 | 酸素濃度が低い水域でも活動可能 | 同様に強い |
| 食性 | 雑食性(藻類・ゴカイ・貝類・ゴミまで) | 雑食性(プランクトン・藻・有機物) |
| 行動範囲 | 河口〜上流まで遡上することも | 河川内で越冬する個体も多い |
つまり、環境の変化に強く、食べ物を選ばない柔軟性が、河川での生存を可能にしているのです。
■ 他の魚が河川に入らない理由とは?
一方で、グレやアジ、カマスなどの魚が河川に入ってこないのは、以下のような理由が考えられます。
◎ 塩分濃度の変化に弱い
多くの海水魚は、体内の塩分濃度を一定に保つ能力が低く、淡水では浸透圧のバランスが崩れてしまうため、長時間の滞在ができません。
◎ 食性が限られている
例えばグレは主に海藻を食べるため、河川内では餌が少なく、生存に適さないのです。
◎ 水質や酸素濃度の問題
河川は海に比べて水温や酸素濃度の変動が大きく、都市部では水質も悪化しやすいため、繊細な魚種には不向きです。
■ 黒鯛やボラは“都市型フィッシング”の主役!
都市部の河川や港湾部でも釣れる黒鯛やボラは、手軽に楽しめる釣りのターゲットとして人気です。
徳に黒鯛は、落とし込み釣りや前打ち釣りなど、テクニカルな釣法で狙えるため、ベテラン釣り師にも愛されています。
■ まとめ:黒鯛とボラは“環境適応力”が段違い!
- 黒鯛とボラは、塩分濃度の変化に強く、雑食性で環境適応力が高い
- 他の海水魚は、浸透圧調整や食性の制限、水質への耐性の低さがネック
- 都市河川でも釣れる貴重なターゲットとして、釣り初心者にもおすすめ!

