ボラは「臭い」から捨ててた…それ、大損してます。絶品「寒ボラ」の真実と、プロが教える見分け方

みなさん、釣り場でボラが掛かった時、どうしていますか。

「うわ、ボラかよ…」 「臭いからリリースしよう」

正直、そう思っていませんか。

その気持ち、痛いほど分かります。 独特の匂い、泥臭いイメージ。 外道の代表格として扱われることが多いですよね。

でも、はっきり言わせてください。

そのボラを捨てるのは、高級なタイやヒラメを捨てているのと同じくらい、もしかしたらそれ以上に「もったいない」ことかもしれません。

特に、今の時期(冬)のボラは別格です。

市場では「寒(かん)ボラ」と呼ばれ、高値で取引されるほどの逸品なんです。

今回は、多くの人が誤解している「ボラの真実」と、絶対に失敗しない「美味しいボラの見分け方」についてお話しします。

これを読めば、次にボラが掛かった時、ガッツポーズしたくなるはずです。


1. なぜ「ボラ=臭い」と言われるのか?

火のない所に煙は立たないと言いますが、ボラが臭いと言われるのには理由があります。

それは**「住んでいる場所」と「食べているもの」**です。

ボラは生命力が強く、水質が悪いドブ川や工業地帯の湾奥でも生きていけます。

底の泥に含まれる有機物を食べるため、ヘドロの臭いが身に移ってしまうのです。

これが「ボラ=激臭」という悪名の正体です。

2. 「磯のボラ」と「川のボラ」は別の生き物だと思え

ここが一番重要なポイントです。

同じボラでも、外洋に面した潮通しの良い堤防や磯(いそ)で釣れた個体は、全くの別物です。

綺麗な海藻やプランクトンを食べて育ったボラは、臭みなんて微塵もありません。

むしろ、タイやスズキよりも脂が乗っていて、甘みが強い。

私たち釣太郎の地元、和歌山・南紀の海は、黒潮が洗う美しい海です。

ここで釣れるボラ(特に冬場)は、まさに「海の宝石」と呼ぶにふさわしい味わいを持っています。

3. 「寒ボラ」の刺身は、トロを超える?

冬の「寒ボラ」。 この時期、ボラは産卵に備えて体に栄養を蓄えます。

お腹周りには真っ白な脂の層ができ、包丁を入れると手がベトベトになるほど。

これを刺身にすると… 見た目は美しい白身に、サシが入ったような状態。

口に入れると、体温で脂が溶け出し、濃厚な甘みが広がります。

「目隠しをして食べたら、高級なマダイやヒラマサと区別がつかない」

「むしろ、こっちの方が美味い」

ベテラン釣り師の間では、本気でそう言われているんです。

さらに、「へそ(幽門)」と呼ばれる部位は、コリコリとした食感で珍味として愛されています。

4. 食べる時の注意点(寄生虫と下処理)

ただし、美味しく食べるためには守るべきルールがあります。

その1:釣ったらすぐに血抜き

ボラは血が多い魚です。

釣れたらすぐにエラを切って血を抜き、氷水でキンキンに冷やして持ち帰ってください。

これで臭みの発生を完全に防げます。

その2:寄生虫対策

ボラには稀に寄生虫がいることがあります。

生食(刺身)にする場合は、一度冷凍(-20℃で24時間以上)するか、薄く切って目視で確認する、あるいは加熱調理(フライや唐揚げ)にするのが安心です。

特に「洗い(氷水で身を締める)」にすると、身がキュッと引き締まり、食感も最高になります。


まとめ:ボラを見直そう

いかがでしたか。

「ボラ=臭い」というのは、あくまで一部の環境で育った個体の話。

綺麗な海で育った「寒ボラ」は、釣り人だけが味わえる特権的な美味なんです。

もし、南紀の綺麗な海で、丸々と太ったボラが釣れたら。 騙されたと思って、一度丁寧に持ち帰ってみてください。

その一口が、あなたの「外道」に対する常識を、美味しく裏切ってくれるはずです。

もちろん、「やっぱり食べるのはちょっと…」という方は、最強のクエ餌や青物餌として使うのもアリですよ(笑)。

 

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