「アオリイカはやっぱり釣った直後が一番。冷凍すると味が落ちるから…」
そんな声をよく耳にしますが、それは大きな誤解です。
正しく冷凍されたアオリイカは、生の状態よりも甘みが凝縮され、ねっとりとした極上の
食感に生まれ変わるからです。
もし、あなたが「冷凍は不味い」と感じているなら、それはイカのせいではなく、
冷凍までのプロセスに原因があるのかもしれません。
原因1:良かれと思って「真水」で洗っていませんか?
一番多い失敗が、下処理の段階で水道水(真水)をたっぷり使ってしまうことです。
真水はアオリイカの細胞をふやけさせ、旨味を外へ逃がしてしまいます。
そのまま冷凍庫へ入れると、解凍した時に身がブヨブヨになり、水っぽさだけが際立つ「残念なイカ」になってしまうのです。
汚れを落とすなら海水、あるいは海水と同じ濃度の塩水を使うのが鉄則。
真水に触れさせないことが、美味しさを守る第一歩です。
原因2:「空気」と一緒に凍らせていませんか?
冷凍庫の中で、ジップロックの中に空気が残っていませんか?
空気に触れた状態で保存すると、イカの脂が酸化し、嫌な臭いの原因になります。
さらに、身から水分が抜けてカサカサになる「冷凍焼け」を引き起こし、せっかくの食感がパサパサになってしまいます。
「冷凍アオリイカが臭う」という人は、この酸化が原因であることがほとんどです。
袋の空気をこれでもかというほど抜き、真空に近い状態で眠らせてあげてください。
原因3:食べる直前の「急ぎすぎた解凍」
食べる時の「焦り」も美味しさを台無しにします。
ボウルに張った水に浮かべたり、レンジで加熱したりすると、温度変化が急激すぎて旨味成分が「ドリップ」として全部流れ出してしまいます。
これでは、ただの味のしないゴムのような塊を食べているのと同じです。
冷蔵庫で半日かけてゆっくり溶かす。 この余裕が、冷凍前を超える甘みを引き出す秘訣なのです。
釣太郎では、アオリイカの本当の美味しさを知っていただくために、鮮度保持のコツを常に研究しています。
「冷凍=劣化」ではなく「冷凍=熟成」と呼べるような、最高の一皿を目指してみませんか。
ひと手間かけるだけで、あなたの冷凍庫のストックは、高級料亭にも負けない宝物に変わります。

