「アオリイカって、水っぽいよな…」
「魚より身が少ない気がするけど、実際どうなん?」
――こう感じたことがある釣り人、かなり多いです。
結論から言うと、
アオリイカは“水分が多く、可食部も少なめ”な生き物です。
しかも、その水分は「身の中」にもしっかり含まれています。
この記事では、
・なぜアオリイカは水分が多いのか
・身は本当に少ないのか
・魚とどう違うのか
・水っぽくさせない管理法
を、釣り人目線でわかりやすく解説します。
アオリイカは本当に水分が多いのか?
結論から言うと、
アオリイカの水分量はかなり多いです。
データ的な目安はこちら。
▶ アオリイカの成分(目安)
・水分:約78〜82%
・タンパク質:約15〜17%
・脂質:1%未満
▶ 一般的な魚(真鯛・ブリなど)
・水分:約65〜72%
・タンパク質:約18〜22%
・脂質:2〜15%
つまり、
👉 イカは魚より「水分が10%前後多い」
という構造です。
この時点で、
「水っぽくなりやすい体質」なのが分かります。
アオリイカの「身」は本当に少ないのか?
これも結論。
👉 魚より明らかに可食部は少ないです。
理由は3つあります。
① 内臓がデカい
アオリイカは、
・ワタ
・胃袋
・墨袋
・生殖腺
これらがかなり大きい。
全体重量の
25〜30%が内臓系になることも珍しくありません。
魚より廃棄率が高いんです。
② 皮と膜が多い
イカには、
・表皮
・薄皮
・筋膜
が何層もあります。
刺身にする時、
かなり削ぎ落としますよね。
これも「身が減る原因」。
③ 筋肉が薄い構造
魚 → 分厚い筋肉の塊
イカ → 薄い筋肉が何層も重なった構造
つまり、
👉 見た目より“中身がスカスカ”
になりやすい。
身の中にも水分は多いのか?
答えはハッキリしてます。
👉 めちゃくちゃ多いです。
アオリイカの身は、
・細胞が大きい
・細胞壁が弱い
・水分保持力が低い
という特徴があります。
そのため、
ちょっとしたミスで…
・ドリップ大量発生
・身がブヨブヨ
・甘み消失
が起こります。
イカの身は「水風船」みたいな構造
イメージすると分かりやすいです。
魚の身 = ゴムボール
イカの身 = 水風船
水風船は、
・押すと潰れる
・穴が空くと一気に漏れる
ですよね。
イカも同じです。
一度細胞が壊れると、
中の水分が全部出ます。
なぜアオリイカは水分が多いのか?
理由は「生き方」にあります。
① 浮力を水分で確保している
イカは浮き袋を持っていません。
その代わり、
👉 体内の水分量で浮力調整
しています。
軽くするために、水が多いんです。
② 高速遊泳用の体構造
アオリイカは、
・瞬間加速
・ジェット噴射移動
をします。
そのため、
・筋肉が柔らかい
・弾力重視
・水分多め
の設計になっています。
③ 脂肪をほとんど持たない
魚は脂で旨味を作ります。
イカは違う。
👉 脂肪をほぼ持たない
だから、
水分+アミノ酸で勝負する生物です。
「水っぽいアオリイカ」になる最大原因
ここ、超重要です。
水っぽくなる最大原因は――
❌ 管理ミスです。
具体的には…
❌ よくある失敗
・真水氷で冷やす
・直接水に浸す
・袋に入れず放置
・常温時間が長い
・急速解凍
これ、全部アウト。
細胞が壊れて、水が抜けます。
✅ 正しい管理
釣太郎的・基本はこれ。
✔ 海水氷で冷却
✔ 必ず密閉袋に入れる
✔ 水に触れさせない
✔ 0〜2℃キープ
✔ 解凍は低温ゆっくり
これを守るだけで、
👉 水っぽさは8割防げます。
アオリイカは「水分が多い=不味い」ではない
ここ、誤解してる人が多すぎます。
水分が多い = 不味い
ではありません。
正しく管理すれば…
・透明感
・甘み
・歯切れ
・ねっとり感
全部出ます。
高級寿司屋で出るイカが
水っぽくないのが証拠です。
プロ目線まとめ
最後に結論を整理します。
アオリイカの真実
✅ 水分は魚より多い
✅ 身の割合は少なめ
✅ 身の中にも水分が多い
✅ 壊れると一気に劣化
✅ 管理次第で最高級になる
つまり――
👉 「アオリイカは扱いが9割」
です。
釣太郎的ひと言
正直に言います。
アオリイカを
「水っぽい」と言う人の9割は、
扱い方を間違ってます。
ちゃんと冷やして
ちゃんと包んで
ちゃんと解凍すれば、
南紀のアオリイカは
全国トップクラスの旨さになります。
もったいない管理だけは、
絶対やめましょう。

