釣ったばかりのアオリイカ、あのパツパツのボディ。
触ると硬いし、身もパンパンに詰まっている感じがしますよね。
だから「魚に比べて水分が少ないんじゃないか?」と思っている方、結構多いんです。
でも、数字を見てビックリしないでくださいね。
実はアオリイカ、魚よりも圧倒的に水分が多い生き物なんです。
「硬い」=「水が少ない」は大間違い
まずは、決定的な証拠となる数字を比べてみましょう。
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一般的な白身魚(マダイやヒラメなど):水分量 約70%~75%
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アオリイカ:水分量 約80%~82%
なんと、アオリイカの方が魚よりも10%近くも水分が多いんです。
あの引き締まった見た目とは裏腹に、体のほとんどが水でできていると言っても過言ではありません。
「えっ、あんなに硬いのに?」と不思議に思いますよね。
スポンジ構造が水を溜め込む
なぜ硬いのに水が多いのか。
それは、アオリイカの筋肉繊維が非常に細かく、網目のように高密度で絡み合っているからです。
この強力な筋肉の網目が、海水をたっぷり含んだスポンジのように、水分をガッチリと抱え込んでいるんです。
指で押しても凹まないのは、繊維が強いからであって、中身が乾いているからではありません。
むしろ、その繊維の隙間には、たっぷりの体液が充満しています。
「水っぽい」を「濃厚」に変えるコツ
「魚よりも水が多い」という事実は、料理をする上でめちゃくちゃ重要です。
釣りたてをそのまま食べると、どうしても「水っぽさ」を感じて味がぼやけてしまうのは、この水分量のせいなんです。
魚以上に水を含んでいるアオリイカだからこそ、ピチットシートやキッチンペーパーで脱水したときの味の濃縮具合はハンパじゃありません。
余分な水分が抜けることで、80%の水に隠れていた甘みがドカンと前面に出てきます。
まとめ
「イカは鮮度が命」というのも間違いじゃありませんが、「イカは脱水が命」というのもまた真実です。
魚よりも水っぽい生き物だと知っておけば、料理のアプローチも変わりますよね。
今度釣れたら、騙されたと思ってしっかり水分を抜いてみてください。
「これが同じイカか!?」と感動するくらい、濃厚な甘みに出会えますよ。

