春はなぜ、潮が一年で一番よく引くのか? そして魚と釣りに起きる変化

春の磯や干潟に立つと、毎年同じことを思う。

「今年も、よう引いとるな」

普段は水に隠れている岩が丸見えになり、磯が一段、いや二段低くなったように感じる。

これは気のせいじゃない。

春は、一年の中で最も潮が引きやすい時期や。


理由は「太陽・月・地球」の位置関係

難しい話は抜きにする。
釣り人向けに噛み砕くと、理由はこれ。

春分前後は、
・太陽
・月
・地球

この三つの並びが、
一年で最も潮を強く引っ張る配置になる。

大潮が続きやすく、
しかも干潮時の水位が、
他の季節よりも下がりやすい。

結果、
「春は異様に潮が引く」
そう感じるわけや。


数字より体感がヤバい

潮位表を見れば、
確かに春はマイナス潮位が出やすい。

でも本当に怖いのは数字じゃない。

・いつも立てる場所が、完全に陸になる
・磯際の溝が干上がる
・干潮時に歩ける範囲が異常に広がる

これが春。

慣れてない人ほど、
「今日は楽勝やな」
そう思ってしまう。


ここからが重要。

魚にはどんな影響が出るのか?

潮が大きく引くということは、
魚にとっても環境がガラッと変わる。

魚は「浅場から一度離れる」

春の大きな干潮時、
浅場は一時的に使えなくなる。

その結果、

・魚は一段深いレンジへ
・溝
・カケアガリ
・ブレイク

こういう地形変化のある場所に集まりやすくなる。


「春は深場」という言葉の正体

春になると、
「魚が深い」
「ちょっと沖やな」

こう言う人が増える。

これ、
水温だけの話じゃない。

大きく引く潮に対応して、魚がポジションを下げている。

これが実態。


ベイトも同じ動きをする

小魚、甲殻類、ゴカイ類。
全部、影響を受ける。

・干上がる場所から逃げる
・水の残る溝に集まる
・一時的に動きが鈍る

結果、
魚が捕食しやすい場所が限定される。

つまり、
釣り人が狙うべき場所も、
自然と絞られてくる。


釣り人側に起きる「勘違い」

春の干潮で一番多い失敗。

「魚おらんやん」
「今日はアカン日や」

違う。

魚は消えてない。
場所が変わってるだけ。

潮が引ききった時ほど、
・沖のブレイク
・深い溝
・払い出しの先

こういう「逃げ場」を狙わなアカン。


春の潮は「満ち始め」が本番

春は特にこれ。

・干潮ドン底 → 反応薄い
・上げ始め → 一気に活性が上がる

理由は簡単。

・使えなかった浅場が使える
・ベイトが動き出す
・魚が差してくる

春の「上げ」は、一年で一番、分かりやすい。


地元釣り人が春に気をつけること

・干潮で油断しない
・帰り道を必ず確認
・満ち始めの時間を逃さない
・浅場だけに固執しない

春は、「潮が教えてくれること」が一番多い季節。


まとめ

春の潮がよく引くのは、チャンスでもあり罠でもある

・春は一年で最も潮が引きやすい
・魚は一時的に深場・溝へ下がる
・干潮=ダメ、ではない
・上げ始めが最大の狙い目

春の海は、見た目以上に動いている。

潮を見て、地形を見て、魚の立場で考える。

それができる釣り人ほど、春の海を味方につけられる。

魚より先に、潮を読め。

これは春の釣りで、一番大事な話や。

 

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