梅酢を使った魚の干物は、
・生臭さを抑える
・身を締める
・さっぱりとした後味に仕上げる
というメリットがあります。
ただし、浸けすぎると酸味が強くなりすぎて失敗します。
魚種とサイズ(沖漬けサイズかどうか)で適正時間は変わります。
基本ルール(まずはこれだけ覚えて)
・梅酢は必ず「原液〜2倍希釈」
・冷蔵庫内で浸ける
・長時間放置はNG
・皮付きのまま浸ける
※酢が強いので、塩水より時間は短めが鉄則です。
魚種別|梅酢のおすすめ浸け時間一覧
アジ(15〜25cmクラス)
・三枚おろし or 開き
・皮付き
浸け時間:2〜3分
理由
アジは身が柔らかく、酢が入りやすい魚。
3分を超えると酸味が前に出やすく、アジの脂の甘みを消しやすい。
▶ 小アジ(豆〜15cm)は 1〜2分 で十分。
サバ(30cm前後まで)
・三枚おろし
・血合いは軽く水洗い
浸け時間:3〜5分
理由
サバは脂が強く、梅酢の脱臭効果が活きる。
5分以内なら脂のコクを残したまま後味が締まる。
▶ 〆サバ風の香りを狙うなら5分ギリギリ。
イワシ・マイワシ
・開き
・小型が多い
浸け時間:1〜2分
理由
身が非常に柔らかく、酢が一気に回る。
長く浸けると身が白くなり、干物というより「酢〆」に近づく。
サンマ
・開き
・脂の多い個体
浸け時間:2〜3分
理由
脂の酸化臭を抑える目的で有効。
浸けすぎるとサンマ特有のコクが飛ぶので短時間が正解。
カマス・サヨリなど白身魚
・三枚おろし
・皮は残す
浸け時間:1〜2分
理由
白身は酢の影響を受けやすい。
軽く表面を締める程度で十分。
沖漬けサイズ(大型・厚身)の場合
沖漬け用サイズのアジ・サバ・イサギなど
・身厚がある
・脂も多い
浸け時間:5〜8分(最大10分まで)
理由
厚みがあるため、表面だけでなく
内部までうっすら梅酢が効く。
ただし、
・10分超え
・常温放置
は完全にアウト。
酸味が勝ち、干物ではなくなります。
梅酢干物が失敗する原因ベスト3
1位:浸けすぎ
→「念のため」が一番危険
2位:梅酢が濃すぎ
→ 市販原液をそのまま長時間は失敗率高
3位:血合い処理不足
→ 酸と反応して逆に臭う
プロ目線の仕上げワンポイント
・梅酢から上げたら真水で洗わない
・キッチンペーパーで水分をしっかり拭く
・風通しの良い日陰で半日〜1日干す
これだけで
「梅の香りがうっすら残る上品な干物」になります。
まとめ|梅酢干物は「短時間」が正解
・小型魚:1〜2分
・中型魚:2〜5分
・沖漬けサイズ:5〜8分
梅酢は味付けではなく下処理。
香りを足す感覚ではなく、
臭みを引き算する工程と考えると失敗しません。

