釣った魚を最高に美味しく食べるために、避けて通れないのが「血抜き」です。
「エラを切って海水につけておけばOK?」
「それとも、血管の中に水を通して完全に抜くべき?」
YouTubeやSNSでは、徹底的な血抜き(津本式など)が話題ですが、一般の釣り人が家庭で食べる場合、一体どこまでやれば正解なのでしょうか。
今回は、手間と味のバランスを考えた「血抜きの合格ライン」について解説します。
1. なぜ「血」を取らないといけないのか?
魚の血液は、人間にとって百害あって一利なしです。
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臭いの元凶: 血は酸化しやすく、あの独特な「生臭さ」の最大の原因になります。
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腐敗のスピードアップ: 血は雑菌にとって最高の栄養分です。血が残っていると、そこから爆発的に菌が増殖し、身の腐敗を早めます。
つまり、血を抜けば抜くほど、魚は「臭わず」「長持ち」し、「旨味が増す」ことになります。
2. 最低限ここだけは!「合格ライン」は腎臓
プロのような特別な道具がなくても、ここさえ取れば劇的に味が変わるポイントがあります。
それは**「腎臓(中骨に沿った血合い)」**です。
お腹を開いて内臓を出した後、背骨(中骨)の下にある、薄い膜に覆われた「濃い赤色のドロドロした部分」。
これが腎臓です。
エラや心臓の血は抜けていても、この腎臓が残っていると、そこから強烈な臭いが発生します。
【家庭でできる完璧な処理法】
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包丁の先で、背骨に沿って薄皮に切り込みを入れる。
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使い古しの歯ブラシ(またはササラ)を使って、流水の下でゴシゴシと搔き出す。
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真っ赤なドロドロがなくなり、白い骨が見えるまで洗う。
これだけで、家庭で食べる分には「90点」の仕上がりになります。
煮付けや焼き魚にするなら、これで十分すぎるほど美味しくなります。
3. 刺身・熟成を極めるなら「完全除去」
もし、あなたが「1週間熟成させた刺身を食べたい」あるいは「臭いに極端に敏感」なら、さらに上のステップが必要です。
それが、血管の中の血まで押し出す「究極の血抜き」です。
専用のノズルやホースを使って、動脈から水を送り込み、体中の毛細血管にある血まで洗い流します。
ここまでやると、魚の身は真っ白になり、生臭さは完全に消滅します。
まるで別次元の食材になりますが、道具と技術が必要です。
まとめ:まずは「歯ブラシ」一本から
「どこまでやるか」の答えは、**「どう食べるか」**によって変わります。
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当日の塩焼き・煮付け: エラを切って血を出すだけで十分。
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数日寝かせたい・刺身で食べたい: 背骨の「腎臓」を歯ブラシで完璧に取る(これが推奨ライン)。
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長期熟成・究極の味: ノズルを使って血管洗浄。
まずは、背骨の血合いを歯ブラシで掃除する習慣をつけてみてください。
「魚ってこんなにクセがない食べ物だったの?」と驚くはずです。
釣太郎では、血抜き用のナイフやハサミ、持ち帰り用の便利グッズも取り揃えています。
正しい処理で、南紀の魚のポテンシャルを最大限に引き出してください。

